羨ましい【刀剣乱舞】

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小烏は無邪気だった
人の子の様になんにでも興味を持った。前の小烏ではありえないほどだ。
昨日は空、今日は生き物に興味を持った。
秋に出るトンボを素手で捕まえようと逃げるトンボを必死で追いかけるのだ。
よたよたとかけながら虫取り網を使わず、素手で捕まえようとしても、トンボはそれをするりと抜けていく。


｢どうして、小烏は生き物に興味を持つの？｣


｢…ﾀﾋぬから｣


｢……ぇ？｣


｢空も、虫も、動物全部も草も木も皆無くなっちゃうから、不思議｣



烏の名を持つもの故だろうか、死 に詳しいのだろうか色々と話していく。
たまに死んだとしても10日ほどすればいつも通りに起きる人間もいる。と言えば、人間は、僕らと同じ光るものを好むんだよ。と色々と教えてくれた。
確かに、故人は昔から宝珠を好み、身につけてきた。真珠や水晶などが有力だろう。
人間は知らず知らずに毒を食べているんだよ。とも言い出した。
その毒ってなぁに？と髭切が聞けば｢辰砂とひじき｣と言った。辰砂は何とかわかるがなんでひじきなの？と聞くと、故人がそれを知らずそのまま食べて死 んだんだよ。と教えてくれた


｢人間って面白いね、本歌様｣



｢うん…そうだね｣



髭切本人はどこから知ったのか、とても気になっている

＿＿＿＿＿＿＿
辰砂
水銀を中から生み出す鉱物
昔は不死の薬とされたが毒だったため早くになくなる人が多かった。確か後醍醐天皇か聖武天皇がそれを原因に無くなっている

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