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審神者は本霊に尋ねた
うちの小烏に何をしたのですかと
帰ってきた答えは、やってもいいものなのかと耳を疑うほどだった
『あれほど嘆くのなら、記憶を消してしまえばいい。安心しなさい、貴方が主と言うこと、そしてあの兄弟との関係性、その他は初期状態に戻しただけ。あとは全て消去しました』
記憶を削除したというのだ
縁は繋がっているとはいえど、流石に酷すぎはしないかと思ってしまう
現在、小烏は髭切に甘えている
まるで、小さい子が歳の近い兄に甘えるかのように
もちろん、膝丸にも甘えているがなんとも言えない状態になっている
「本科様、あれ…」
「あれは金木犀だねぇ…いい匂いがするかもよ?」
「では、もうすぐ冬か」
そんな話を混じえながら過ごす中、やはり違うと思ってしまう
いつもなら、怯えて脱兎のごとく飛び退くというのに
それに、敬語を使うが最近は滅多に聞かない
恐らく髭切が「兄弟としてありたい。ならば、敬語を外そう」と言ったに違いない
小烏は足が少し不自由なのでよたよたと歩く
それに合わせるように動く源氏兄弟
それを近くで大丈夫かと心配するソハヤノツルキと山姥切国広
たまになんか一緒にしてる
まぁ、これ以上悲しいことはない方がいいんだがな…
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中原三日月(プロフ) - 源氏兄弟と写しの心境がとてもよく分かり素敵なお話で考えさせられます。更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月19日 17時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - とても素敵なお話で楽しく読ませて頂いてます!!髭切と暗めの話が好きな自分にどストライクの小説で更新されるたびにワクワクして読んでいます!これからも更新頑張ってください!! (2019年8月19日 17時) (レス) id: e0cbedd7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自由陣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rekishilov1/
作成日時:2019年3月25日 16時