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___シャランッ
門が開き、たくさんの鈴がなる音がした
審神者は慌てて門の側へ行った。自ずと刀剣男士も揃っていったのだ
そこには顔に布をつけた黒装束の付喪神がひとりとそのお付の巫女であろうものが複数名いた
神楽舞でも踊るのかと思わしきその衣服は改めて目の前にいるものが本霊というのを改めて思い知る
『分霊様は何処へ』
『人の仔よ、分霊様の元へ本霊様を御案内しなさい』
巫女たちが次々という中、スっと手を出してやめるように指示をする本霊は心があるように見えた
「…私の分霊に淀みが見えたので来ました。案内を頼めますか、審神者殿」
「え、えぇ…もちろん」
審神者と本霊小烏は小烏がいる部屋まで行った
巫女たちは門の前で待機であったが表情はまるで無である
しかし、それが本霊達に仕える巫女の役目であり、使命であるのでそれが"普通"である
刀剣男士達は審神者と本霊が行った方向が気になって仕方がない
それは源氏兄弟も同じくである
自分たちが心配している存在をどうするつもりなのだろうか、と
「今から分霊に少し話をしてきます。絶対近づかないよう、願います」
「それはもちろんそうします……それで話とは…」
「…人の仔には必要のない話です」
そう言って本霊小烏は小烏の部屋へと入っていった
その後、1時間ほどして本霊は出てきた
そして、来た時のように巫女たちが鈴をならしてそのまま帰っていった
正確には神域に戻った程度だろうが
次に心配なのは、本霊と話を終えた小烏だ
今、彼はどうなっているのだろうか…
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中原三日月(プロフ) - 源氏兄弟と写しの心境がとてもよく分かり素敵なお話で考えさせられます。更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月19日 17時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - とても素敵なお話で楽しく読ませて頂いてます!!髭切と暗めの話が好きな自分にどストライクの小説で更新されるたびにワクワクして読んでいます!これからも更新頑張ってください!! (2019年8月19日 17時) (レス) id: e0cbedd7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自由陣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rekishilov1/
作成日時:2019年3月25日 16時