俺の双子の妹は・・・[神童拓人]

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『霧野は何も悪くない、悪いのは私の方だよ。』

そう言おうとして口を開いたが、すぐに口を閉じた。


だって……霧野の目が余りに真剣すぎて、何も言えなかったんだ。


霧野「おれっ......あの時の約束、まもっ、れなかった....ッ!!

俺が約束を守れなかっ、たから...っ

Aはこんなに傷ついたし、悲しい思いも....したっ.....。

......っ...ごめん....ッ...俺...さいってぇーだな.....っ。」

A「約束....っ。」


一瞬頭がズキッとしたが、直ぐにあの日の事を思い出した。


『俺がAをｰｰｰｰ････。』


.....あぁ、そんなのしたっけなぁ....すっかり忘れてたけど.....。


A「そんなの....忘れてると思ってた.....。」

霧野「忘れる訳無い....!!

だから、お前が居なくなったあの日.....俺は『自殺』とかも考えたんだ。」


霧野は『当たり前』、とても言いたげなほど淡々と言葉を並べる。


A「何で....私ごときが居なくなったぐらいで

『自殺』なんて考えてんの....!?あんた馬鹿!?!?

私は.....あの時....っ、確かにあんたに救われていたのよっ!?

なのに...何で.....!!!」


言葉を言ってる途中で泣きそうになったが、ちゃと言い切った。

これだけは、伝えておきたかったから。

私は何度も霧野に救われた事は 本当の事だ。

そんな霧野に.....私の事なんかで自殺なんて考えて欲しくないから。


霧野「自分を『私ごとき』何て言うなッ!!!」


より一層声を荒げて怒鳴る霧野は、やっと止まった涙が また溢れそうになっていた。


霧野「俺さ.....お前とまた再開できて、本当に....ほんっとうに嬉しいんだ!!

だから....今度こそAを守る!!

ずっと....ずっと一緒にいる。

....いや、そんな偉そうな言葉じゃないな。」


『一緒に居させて下さい。』


誰もが安心するような笑顔を見せて 霧野はそう言った。


あぁ....コイツって、なんて馬鹿なんだろう。

守れもしない約束をして、勝手に自分を責め立ててもがき苦しんで.......。

それで.....また、同じ約束をしてｰｰｰｰｰｰｰｰ･･････。


A「馬鹿じゃないの.....?そんな約束、守れる訳無いのに。」

霧野「っ!!なんでそんなこと....っ!!!」


霧野は心底驚いた顔をしていた。


でも.......これは 真実だから。


A「......私は一人狂った歯車なの
。

だから....霧野と、拓人とはすれちがう運命(さだめ)。

もう.....昔の様にはならない.....

.......いや、なれないの。」

ごめんなさいいいいいいっ(泣)→←改名しました!

ラッキーカラー

あずきいろ

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