44話 ページ45
私はある超能力の組織の総裁夫婦の間に生まれた。
私の両親は超能力によって、差別を受けた経験があった。
でも、それを復讐に使うのではなくて、世界の平和へ使うために自分たちの超能力を研究していた。
戦闘組織というよりは研究組織だった。
その間に私が生まれて、彼らは最初は私をかわいがった。
でも、徐々に私が見せる力の大きさに欲が生まれてきた。
私はいつからか、研究対象として研究所で超能力を跳ね返す実験を繰り返した。
その頃から私は負の感情で自分を苦しめていた。
負の感情が体にこもればこもるほど、私の力は強大になる。
そして、ある事件が起きた。
私はいつものように実験室で実験を待っていたら、両親が急いで私の元へ来たのだ。
「ごめんね……今まで、辛い思いさせちゃって」
「え？」
「これから言う事を絶対に忘れるなよ」
「うん」
母は優しい声で私をあやすようにこう言った。
「あなたの力は誰かのためにあるのではないの。あなた自身を守るためにあるものなの」
「ん？」
「でも、その力はとても強い。それは誰かに付け狙われる原因となるの。だから、自分で自分を守れるようになりなさい！」
「どうして……そんなこと、いうの？」
「もし、負の感情がたまって辛いなら…………たくさん泣くのよ。すべてを吐き出すくらいに感情を吐き出したら、その負の感情は体から抜けていくわ」
私はそんな懐かしい声が心の中に入って、悲しくなってきた。
気づくと、大人の超能力者が両親と私を囲んでいた。
「その子供を渡せ」
「絶対に渡すものか！」
その時、大人の超能力者の１人が私の父を吹き飛ばした。
母も私を守ろうとして、床へ叩きつけられた。
「怖くないよ」
「う、ぅ……ママ、パパ……死なないで」
大人の超能力者が私を超能力でそっちへ引き寄せようとしたが、私がその力を無効化して、反撃した。
怒った超能力者は両親を人質に取り、そして両親を壁へめり込ませて……両親は私に逃げなさいとテレパシーで語りかけてきた。
私が逃げようとすると、大人の超能力者たちは一斉に強い超能力を私に向けてきた。
そして、私は強い力を制御できずに使ってしまった。
そして、私が目覚めると……そこには血を流して倒れていて、冷たい両親がいた。
私は実の両親を自分で殺めてしまったことで、泣き崩れた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミコト(プロフ) - カップラーメンさん» コメント、ありがとうございます。お読みいただいて、ありがとうございますm(_ _)m (2017年1月1日 23時) (
レス) id: f158f00157 (このIDを非表示/違反報告)
カップラーメン - この夢主ちゃん最高や。面白いな〜 (2017年1月1日 2時) (レス) id: 60da7fdebb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミコト | 作成日時：2016年10月5日 23時
