【銀魂】俺の幼なじみの女に、最近色気や可愛げが出てきやした。

episode29 ページ7

＊Aside＊

　

　
妖庵嬬の中毒者と思われる男性を見つけてから、あたしは動き始めた。



　

朝は接客をしながら聞き込み。

　

夜は店の報酬記録書を読みながら書類作り。




　

　
サボリ魔設定ガン無視してせっせと働く。


　
どうゆう風の吹き回しだって？

　

…そういう時もあるのさ。←




今回は松平のとっつあん絡みだし、サボったら本気でクビになる。


　


　


……総悟といろいろあって、頭ぐるぐるで何かに集中していたいのも事実。


　

　
気を紛らわすため、いつもよりしっかり働いています！

　

　

　


「ふう…………」


　
　
いまは店で接客中。
　

　
最近睡眠を充分にとれてないや…。

こんなに仕事するの久しぶりですからね。


　

「Aちゃん〜？大丈夫〜？


お疲れみたいだけど？」

　

毎度話しかけてくれる新堂さん。

ほんと、優しい。

　
どっかのクソサドとは大違い。


　

あり、なに考えてんだろあたし。


また総悟のこと考えて……バカみたい。


　

それで自分で苦しくなるくせに─────。



　


「あのー、Aちゃん？」


　
「ふぁいっ！？」

　

　

気がつけば新堂さんのドアップ。


変な声でたよ。

やべーよ変人だと思われてるよ。



　

「どーしたの？ぼーっとして」

　

「何でもありません！ありません！」

　

「そう？ならいいけど」

　

　
そこまで突っ込んでこなかったことに胸をなで下ろしながら、ふと考えつく。


　


　
そういや、新堂さんにはまだなにも聞き込みをしてないよね。

この前の中毒者に関しても…なにも話してくれなかったし。

　
もしかしたら何か知ってるかもしれない。


　




「あの、新堂さん」



「ん？なんだい？」

　

　
「新堂さんは、『あれ』ってなにか知ってます？


ほら、この前急に襲いかかってきたおじさんが言ってたじゃないですか。




…『あれをよこせ』、と」


　

新堂さんは一瞬ピクリと僅かに眉を上げた。
　

そして、



「うーん…よくわからないなぁ…」


　

と答えた。

　

…なにか知ってるのかな？


　
それとも、急にこんなこと言い出してなんだこいつはと思ったのかな？


　

「…すみません、変なこと聞いて」

　

「いや、いいんだよ」

　

「はい、では仕事にもどります」

　



　
どっちにしろ、ちょっとこの店は探った方が良さそうかも。

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