episode48 ページ27
「んー?どーしたんですかィ?
顔がリンゴみたいですぜィ?」
ニヤリと黒い笑みを浮かべながらあたしを見る。
「え、いや…だって………
総悟が……変なこと言うから…」
「変なこととはなんでィ。
素直な気持ちを言ったまででさァ」
「〜〜〜ッツ!!」
どーしたの、こいつ。
病気なの!?
からかってるの!?
その総悟の言葉や悪戯っぽい笑みにドキドキしているあたしもおかしい?
───────でも、好きな人にそんなこと言われてドキッとしない人なんていないか。
「あれ〜?Aちゃん照れてるんですかィ〜?」
ニヤニヤしてる!
すげーはらたつ!!
「て、照れてないし!」
「へぇ〜?」
「………総悟死ね」
「へっ、それだけは勘弁」
手をひらひらと降って降参のポーズ。
それだけできゅんとするあたし、だいぶ重症。
「……別に、さっきのはからかったわけじゃねーよ」
急に真剣な声色になった総悟。
さっきと雰囲気がガラッと変わり、あたしも思わず総悟を見つめる。
「…………単刀直入に言っていいですかィ?
ごちゃごちゃ言うのは苦手でねィ」
こくんと頷く。
真っ赤な瞳があたしを捉える。
その燃えるような瞳に目が離せない。
「_________お前のこと…好きでィ。
昔からずっと一緒にいたせいか、気付くのが遅くなっちまった。
でも、お前を誰にも渡したくねェよ。
今日から“幼なじみ”じゃなくて、“恋人”として一緒にいねーかィ?」
一瞬理解が出来なかった。
好き?
総悟が…あたしのことを?
「嘘…?」
「嘘じゃねーやィ。
俺はお前とずっと一緒にいてェよ。
Aがいねーと死んだような気持ちになるんでィ。
だから、俺の彼女(モノ)になりなせェ」
最後の言葉を言い終えると、ふいとそっぽを向いた。
さっきまでの驚きが嬉しさに変わった。
総悟もあたしと同じ気持ちでいてくれたんだ。
こんな幸せなことって、ないよね。
「最後まで命令口調だね。
いいよ、あんたの彼女(モノ)になったげる。
あたしも、総悟のこと好きだよ」
途端に抱きしめてきた総悟の腕は、震えていた。
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ヒイラギ - すごい面白かったです!これからもがんばってください!!! (2015年12月21日 11時) (レス) id: ce91f20f04 (このIDを非表示/違反報告)
やまゆき(プロフ) - みーたんさん» 喜んで待っています! (2015年8月28日 3時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ(プロフ) - みーたんさん» もちろん覗きますよ((キラッ殴 これからも更新頑張って下さい! (2015年8月27日 17時) (レス) id: cce99eaa43 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん(プロフ) - ちーずさん» ありがとうございました!シチュエーションリクエストありがとうございます!!遊園地ネタですね!了解しました! (2015年8月27日 14時) (レス) id: 77d9f0bf73 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - 完結おめでとうです!!ドキドキしまくりでしたっ!番外編楽しみにしてますね!!こんなシチュエーションが見てみたい・・・ってのなんですが、夢主ちゃんがナンパされそうで、総悟が助けに行ったり、遊園地とかお化け屋敷とか二人で行くのとか見たいです! (2015年8月27日 14時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーたん | 作成日時:2015年7月15日 20時