34）密談�� ページ22
「私の指導に耐える事が出来たんだから、もっと自信を持ちなさい、治」
「あ、いちお厳しいって自覚あったんだね、師匠」
「・・・・・・・・・・お望みならば、再教育してあげてもいいのよ・・・・？」
ちらり、と向けた冷たい眼孔にゾッとした
「ダ、ダイジョウブ、デス・・・ゴメンナサイ・・・」
「あら、そう？残念だわ」
ふふっと笑い、Aは立ち上がる
ポンポン、と太宰の頭を撫でる
「貴方は貴方の思うままに動きなさい」
「師匠・・・はい」
はにかんだ笑みを浮かべる太宰に優しげな眼差しのA
カードを取り出し、マスターに渡す
「あ、師匠、誘ったのは私です、お勘定は私が」
「弟子に払わせる程、私は貧乏してないわ」
それじゃあね、と手を振り、バーを出ていった
「・・・・・・・・マスター、師匠ってば、イケメン過ぎる」
「あの方は昔からあんな感じですからねぇ」
外に出たAは路地裏を歩く
すると、携帯のバイブが鳴る
「はい」
部下からの報告だった
「白鯨落としの・・・？」
すっと目が変わる
「すぐに戻ると首領に伝えて」
電話を切り、タンッ！と地面を蹴った
ーーーーーーーーーーーーーー
アジトに戻り、隠し通路を使い、五大幹部が揃う会議室へ入る
それに気付いたのは森だけで、目を合わせた後、Aは花びらを纏い、姿を消した
白鯨落としの黒幕と思われる男、フョードル・ドストエフスキーを捕らえたと言う五大幹部の一人、A。
彼の提案通り、森はＡに任せた
出ていったＡがいなくなったのを気配で確認して、Aはふわりっと森の側に現れた
「Aよ！そなたからも何とか言え！あんな男っ！！」
「落ち着きなさい、紅葉」
激昂する紅葉の頭を撫でるA
「・・・どう考えるかね？Aちゃん」
「・・・・・・・・・・・」
提出されていた書類を見る
「・・・魔人がそう簡単に捕まるはずがない・・・おそらく、わざと捕まった・・・そう考えるのが妥当でしょう」
「やはりそうか」
「Ａには財力がありますが・・・」
ふむ、と考える
「狙いは・・・別か・・・リンタロウさん、少し離れても？」
「構わないよ、頼んだよ」
「では」
会議室を出ようとしたA
そこにはむくれた紅葉
「・・・紅葉」
「・・・・・・妾はあんな男嫌いじゃ」
「はいはい、今度お茶会にお菓子を作ってあげるから、機嫌直して？」
「・・・・絶対だぞ」
よしよしっと頭を撫で、Aは出ていった
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ゆか - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年3月14日 2時) (
レス) id: 1f8fc549d6 (このIDを非表示/違反報告)
暗白タクミ(朝霧夜宵)(プロフ) - あの…鏡花ちゃんの異能力は白雪夜叉ではなく夜叉白雪では？ (2019年3月7日 14時) (レス) id: f3ab0d9732 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^織田作が生きててくれて、嬉しかったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月7日 10時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2019年2月23日 9時
