25）町医者とフードの少女 ページ12
「エリスちゃーん！どこ行ってしまったんだいー！」
白衣を着た男と、黒いフードのついた上着を着た少女がいた
「リンタロウさん、情けない声を出さないで下さい」
「だって！エリスちゃんがいなくなってしまったのだよ！？Aちゃんは心配じゃないの！？」
「それを私に聞きますか？おや」
ふっと感じた違和感
「あらら」
顔を隠すように被ったフードの影から見つめる先には、忽然と姿を消した人々
「やる事が大胆ね、組合は・・・どうしますか、りんた・・・」
ふっと見れば、さっきまで隣にいたはずの人が消えていた
「・・・何私の側にいて巻き込まれてやがるんですか、あの中年」
深い深い溜め息をつき、ポケットから眼鏡を取り出し、掛けた
「んー・・・・これか」
眼鏡越しに見えた扉
扉の窓越しに見えた姿に開けようとした手を止めた
「さぁ、どうします？虎の坊や」
ーーーーーーーーーーーーーーー
モンゴメリの異能が解け、囚われていた人たちも解放された
敦に助言を残し、男は金髪の少女を連れて路地裏へ
「お帰りなさい」
「A！」
「Aちゃん、酷いよー、見てるだけなんて・・・」
「探偵社がいましたし、この程度ならどうにでもなるかと」
フードの下でにっこりと笑い、かけていた眼鏡をしまう
「それは？」
「見えない異能を見る事が出来る眼鏡です。お父様から頂きました」
「へぇ、そんなものがあるのね」
「それで、いかがでした？」
「まだまだ粗削りだね、だが、成長すれば使える子だ・・・さすが、君の弟子が見込んだだけの事はある」
狭い道を抜ければ、複数の影。
ポートマフィアに所属する者たちだった
森とフードを被ったAが近付けば、全員が膝つく
森はチラッと血の海に倒れる人を見る
「“これ”が組合の刺客かい？」
「はい」
A抜かし、立場が一番上の中原が答える
「・・・・お粗末な人選です事」
つまらない、と言わんばかりに小さく呟くA
「けど、これではっきりしたよ」
森は下がっていた前髪をかきあげる
「探偵社に組合、我々も又困難な局面と言う訳だ、最適解が必要だね」
「・・・・・・・」
「探偵社も、組合も、敵対者は徹底的に潰し、殺す」
「A師匠」
立ち去ろうとしたAを引き留める声
「何？中也」
「姐さんの事で・・・」
「・・・・・・・紅葉か・・・あれにも困ったものね」
わかったわ、と手を振り、歩き出す
歩きながら、紅葉が紹介した少女を思い出した
26）消えた二人の夜叉と手の掛かる黒狗→←番外編� �2）雛祭の思い出
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ゆか - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年3月14日 2時) (
レス) id: 1f8fc549d6 (このIDを非表示/違反報告)
暗白タクミ(朝霧夜宵)(プロフ) - あの…鏡花ちゃんの異能力は白雪夜叉ではなく夜叉白雪では？ (2019年3月7日 14時) (レス) id: f3ab0d9732 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^織田作が生きててくれて、嬉しかったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月7日 10時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2019年2月23日 9時
