55)地獄耳な剣士と天羽組と夏祭り�� ページ9
「北岡さん、“後片付け”をお願いしたいのです」
「え！？姉さんま
じで何をしていたんですか！？」
「雑木林で吊し上げにしてまーす」
北岡はAから場所を聞いて、慌てて待機している舎弟達に連絡する
「さて、夜も頑張ろ、にぃ様のお仕事花火までに終わるかなー？」
「んー、市長を狙う奴は分かっているから、襲撃者を撃退すれば時間出来るんじゃないかな？雛ちゃんは花火見たいかい？」
「うん！またにぃ様と兄様達とみんなで花火見たい！」
「そっかそっかぁー」
南雲の手にはスマホを持っていた
「？」
「気にしない気にしない♪」
――――――――――――――――――――
怪しい男に捕まえた永瀬は林の木に拘束して尋問
すると、スマホが鳴り、見れば南雲からのメッセージ
「(なんだ？)」
添付されていたものを開けば動画で、可愛い妹が映っていて
［うん！またにぃ様と兄様達とみんなで花火見たい！］
「・・・・・・・・・・・・・」
「な、なんだよっ！？俺は何も知らねぇからな！」
南雲はどこからか線香花火を取り出し、火をつけ、拘束した男の顔を上向かせ、瞼をこじ開けて線香花火を目の前で揺らす
「おらとっとと吐けや。俺は可愛い妹と花火見ねぇとならねぇんだよ」
同じくメッセージを受け取った野田と市長に変装した華太
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
目を合わせ、頷く
「(来るんならさっさと来いや！！)」
襲撃者は漏れなくアイスピックの餌食となる
天王寺組の馬渕と対峙していた和中のスマホから聞こえた声
「！その声・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
和中は刀を納める
「悪いが、貴様を相手するよりも大事な用が出来た」
「(なるほどなぁ、“にぃ様方”って、天羽組の事か)奇遇やな、頭に栗どら焼き買ってこいって言われてたんの忘れとったわ。運がえぇなぁ」
馬渕も刀を納める
「(天羽組の為やない。なりゆきとはいえ、助けてもろうた君の為やで？天羽組のお姫様)」
―――――――――――――――――――
「Aちゃん！後は私が頑張って売るから花火見ておいでよ！」
「ありがとうなぁ！Aちゃん！」
様子を見に来てくれた屋台に立つ予定だった親子の好意でAは南雲と北岡と花火が見えるスポットへ向かう
「こっちっすよ！ここなら姉さんも落ち着いて見れるでしょ！」
人混みは少し苦手なAの為に舎弟達が探し出した隠れスポットだった
「ありがとう！北岡さん！」
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
