79)おにぎり屋とメロンパン屋と�� ページ33
銀田は持っていたファイルを片付け、帽子を被る
「お出掛けか？」
「今日はAに定期報告に行く日だ。失礼する」
「あぁ、Aによろしく伝えておいてくれ」
出ていった銀田を見送る
「それらしい顔になったじゃねぇか」
「善悪の概念や、組織のトップの重圧から解放され、のびのびしているだろう。もともと優秀な人だからな。まぁ、問題は判断基準が何に対してもAの有害無害になるが・・・」
「すっかり雛ちゃんの番犬だねぇ・・・所でおっさん、何の用？」
「あぁ。紹介したい者がいるんだ、そろそろ来る筈だ」
すると、扉が開かれる
「お久しぶりです」
そこにいたのは内通者として協力した町田だった
会社の指針の確認と照らし合わせを行い、エルペタスという組織の話が出た
「・・・・なぁ、おっさん、鶴城からなんだけど、最近Aの周りを彷徨く奴等がいるんだと」
「何？」
先程、おにぎりの試食をさせに来た鶴城が去り際に告げていった事
「今の所殺意はないから様子見ているってAが言うから何もしてないらしいけど、あらゆる繋がりを持つし、予言の如く立てられる策略、戦闘力もかなりのもの、A自身がある意味武器になりえる存在だ。ELのアサシン達を引き入れる奴等がAを放っておくか？」
「だが、Aの背後には魔女の存在がある。彼女達と敵対する目的以外で、そう簡単にAに手を出す事はないと思うが・・・そうだな、先の戦いで協力してもらい、今でも助けて貰っている恩義がある。みんなに気にかけるよう伝えておこう」
「こちらでも、情報が入り次第ご報告しましょう。尤も、我々が仕入れる前にあの方ならご存じのような気がしますが、」
「ははっ、どーかんだ」
――――――――――――――――――――――――
その日の夜、鶴城は【月菊】に向かって歩きながら考え事をしていた
「中の具は迷うなぁ・・・Aみたいに色々試してみようかな・・・・・！」
鶴城は気配を感じ、立ち止まる
「(何かが潜んでいるけど敵意は感じない・・・)そこに誰かいるよね、出てきてよ」
そう声を掛ければ
「CODE-ELの最高傑作と呼ばれた男、これぐらいはねぇ」
と出てきた男はエルペタスのダックスと名乗った
「(この男・・・Aに纏わりついていた奴等か)」
恩人であり、大切な少女に付きまとう不快な連中だった
80)元ELの番犬とアジア巨大殺し屋組織→←78)おにぎり屋とメロンパン屋と
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
