47)天王寺組組長と三毛猫 ページ1
「雛ちゃーん、俺も屋形船に潜入したいんだけど、何かないー？」
小林がソファーに座るAの隣に座りながら声をかける
スマホを手に目を向けるA
「なら私のお手伝いでついて来る？」
「え？どういう事ですか？」
お手伝い？と首を傾げる速水
「あれ？言ってなかった？その屋形船に出すお料理、私が作る事になったんだよー」
「「え・・・」」
「お？」
ゴトッと速水と香月の手からスマホが落ち、小林が目を丸くする
「えええええぇぇぇっっっ！！！？？雛姉さんマジでございますか！！！？？」
「おまっ！！？また野田の兄貴に怒られるぞ！！！？？」
「流石雛ちゃーん、今度は誰経由？」
「ある人にお願いして、紹介して貰ったのー、私には私のやらないといけない事があるからね？小林の兄様は私のバイトの配膳役のボーイね」
「よっしゃー、また変装だぁー、香月ぃー、何とかしろぉー！」
「ええぇ！？が、頑張りますっ」
変装を考えに行く二人を見送る
「速水さん、茂木さんは？」
「茂木なら未だに連絡してきてますけど・・・・あれ？なんで姉さんが茂木を？」
「なら手伝って貰って。天王寺組を敵対する人だし、土地勘もあるから助けになるよ」
「は、はい、姉さんが言うなら・・・」
速水は茂木に返事を返した
「じゃあ私準備があるから行くねー？小林の兄様ぁー、支度できたら来てねー」
ピロン、と位置情報をスマホに送った
「りょかーい」
Aはホテルを後にして、駐車場で待っていた鶴城のバイクに乗る
「お仕事？」
「そ、私の本業ね？」
「いいなぁ・・・俺も食べたい」
「あらあら、じゃあ東京戻ったら色々作ろうか。史之舞も一緒に作ろう？」
「本当か？やる」
「ふふっ」
そして屋形船の食事を用意する料亭のキッチンを借りて料理作りを始める
「いやぁ、まさかAちゃんと料理を作れるとは思わんかったなぁ！」
気前の良い料理人が笑いながらAの横に立つ
実は【月菊】の常連客の一人だった
「ふふっ、お台所を貸していただいてありがとうございます。お手伝いまでしてくれるなんて」
「Aちゃんやから貸すんやで？プロやからな！その代わりうちの若いもんに色々教えてやってくれや」
「教えるなんて、少しでもお勉強になれば良いのですが」
そう言いながら見事な飾り切りを作るAに、それを見ていた人達から歓声が上がる
「あまりお喋り出来ませんけど、見てるぐらいならどうぞ」
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
