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55)黒い獣と双子の姉妹 ページ7

「うっぜぇ!!つぅかお前“伏黒 甚爾”!?」

ゲラゲラ笑う甚爾を指差す五条

「てめぇなんでAと!?」

「なんでって・・・そりゃぁ」

チラッとAを見て、ニヤリ、と笑い

「俺はこいつの犬で、ヒモだからなぁ」

「人聞きが、悪い」

「事実じゃねぇか、ワンッ」

「犬?ヒモ!?僕の大事な生徒に!!?っていうかあの時殺したよなぁ!?」

「うっぜぇ、捨ててきていいか」

「ポイ捨て禁止」

「みやちゃん!!?」

――――――――――――――――――――――――
その頃、一人動いていた黒い獣、傑はあるものを探していた

「(気配は感じていた、間違いなく、ここにいる)」

走り抜ける傑は強い力を感じ、そちらに向かって走り出した

そこには

「(悠仁・・・違う、宿儺の方か)」

宿儺に体を奪われた悠仁と、その前にひれ伏す二人の少女と呪霊

二人の少女に向かって印を結んだ宿儺に、傑は吠えた

「「「!!?」」」

少女達の前に現れた大きな黒い獣に目を見開く宿儺

「なんだ、こいつは」

「ガルルルッ」

「え、何・・・?」

宿儺は傑を見て、何かに気付く

「これは・・・なるほど、お前、小娘の“犬”か」

ニヤリと笑う宿儺

「本来なら俺の前に立ち塞がる者は全員消し去る所だが、小娘の“所有物”なら別だ。さっさと去れ」

興味を失くした宿儺は手を払った

傑は二人の少女の服を噛み、放り投げ、自分の背中に乗せた

「な、なんなの!?」

「どこ行くの!?」

そのまま走り出した

「ケッ!我ながら面倒な縛りを結んだものよ」

そして、次に目を向ける

「さて、次はお前だ」

――――――――――――――――――――
ストンッと地面に降り立つA
そして感じる強い力にムッとする

「(また、悠ちゃんの体を・・・)」

次はどうしてやろうか、と考えていると、近づいてくる気配
目を向ければ

「・・・すーくん?」

珍しく目立つ程体を大きくした傑だった

傑はAのもとへ来ると、体を低くする

「ここは・・・」

背中にいた二人の少女に目を見開く

「なな、ちゃん・・・みみ、ちゃん・・・?」

「え?」

「私らをそう呼ぶって・・・まさか、みやなの?」

それは傑が家族と言った双子の姉妹だった

「どう、して・・・ここ、に」

傑はスッとAに頭を下げた

「・・・・・・・・」

「わ、私達、宿儺に、夏油様を助けて欲しくて・・・でも、殺されそうになって」

「そしたら、その犬?狼?が助けてくれて・・・」

56)“伏魔御厨子”と“空蝉”→←54)最強の消失



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mythos(プロフ) - 悟・・・宿儺・・・(;一_一) (11月3日 13時) (レス) @page43 id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 更新待ってます…!!!! (7月30日 5時) (レス) @page28 id: 345da165ee (このIDを非表示/違反報告)
松前菊(プロフ) - やだもう、好き……好きすぎるこの作品……!! (6月4日 10時) (レス) @page23 id: 4c0d3a01c3 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉん鴉(プロフ) - 好きです!!!!!!ありがとうございます!!! (5月23日 19時) (レス) @page17 id: ecacc3dc55 (このIDを非表示/違反報告)
-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます! (5月7日 20時) (レス) @page11 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2023年4月16日 12時

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