【文スト×呪術廻戦】呪王の受肉の兄と宝石色の虎の妹・続 (ページ42)

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90)ハロウィン後編③ ページ42

釘崎と吉野に見られ、目をそらす伏黒

「あんた・・・まさか」

「悠仁の忠告、聞いてないの・・・？」

「いや、聞いてる・・・聞いて、た・・・けど、忘れてた」

「クロ、くん・・・Trick？」

「；；；」

　ポフッスッパシャ

「よし・・・」

「いやよしじゃない、俺は今何をされたんだ！？」

「あーとーでー・・・」

バイバイ、と立ち去るA

伏黒は釘崎と吉野を見る

「「ドンマイ」」

左右の肩を叩かれた

「お前ら、笑いを堪えてるの見えてるからな」

「とーじー・・・」

「来たな、悪戯っ虎」

ポスッと頭に乗せられる箱

「今年はちゃんと用意したからな」

「・・・・・・・・・・・・・・・残念・・・」

残念そうな表情をするA

「もうお前の悪戯には懲り懲りなんだよ、辛いチョコ喰わされたのは去年か？」

「去年は、苦いの・・・」

「同じだゴラ」

ガシッとAの頭を掴む甚爾だった

「おや、乙骨くん・・・・？」

「あ、七海さん・・・」

いつもよりぐったりしている乙骨に声をかけ、その顔を見て目を見開く

「それ、どうしたんですか」

「あははは・・・実は、Aちゃんに悪戯されちゃいまして・・・」

両頬に出来たものを触る乙骨

「消えないんですか・・・」

「洗っても消えません・・・もう任務ないから良いんですけど・・・・」

やられちゃいました、と苦笑いする乙骨

「(お菓子、用意しておいてよかった・・・)」

数分後、「ナナミン、Trick or Treat」とやって来たAに用意しておいたお菓子を渡す

「・・・・・・・・・・・今年は、悪戯・・・少ない・・・・」

しょんぼり、するA

「(普段の様子に反して意外と悪戯好きなんですね)」

灰原辺りなら可愛らしい悪戯なら喜んで受けそうだ、と思いながら頭を撫で、耳に触れるとふわふわの毛並みが気持ちいいな、と思うと、ピクピクと動く耳

「・・・・・・・・・・(今、動いた？)」

バッと尻尾を見れば、ゆらゆら動いている

「？ナナミン・・・？」

「あ、あの・・・その耳は・・・尻尾は、」

「？【月下獣・半人半虎】」
(人間寄り)

がぉー、とワキワキ虎の手を動かすA

「異能力でしたか」

通りで毛並みが良い訳だ、と顔を手で覆う

「？ぷにぷに」

はい、と手を出せば、その手も本物の虎の手だった
顔に近付くそれを掴む

「どさくさに紛れて悪戯しない」

「・・・・・・・・・・・・・」

とても小さく聞こえた舌打ちは聞かなかった事にする