【文スト×呪術廻戦】呪王の受肉の兄と宝石色の虎の妹・続 (ページ38)

今日:102 hit、昨日:28 hit、合計:152,973 hit

86)ハロウィン前編④ ページ38

「Aちゃんどこ？」

消えた、と言えばみんな見渡す

「あれ？さっきまでそこにいた筈？」

「みやなら食堂だよー」

悠仁がランタンに蝋燭をたてながら言う

「晩ご飯の準備してくるって！」

「晩ご飯もAちゃんが作るんですか！？」

「たまにねー、今日は確か、中華だったかなー」

「炒飯と餃子と春巻きと中華すーぷと春雨さらだとやらだ」

「よく覚えてんね、宿儺」

「・・・もしかして、昨日の夜なんか食堂賑やかだったのって」

「そーいえば、学長や硝子や補佐監督達がなんか集まってたなぁ」

『え』

五条の言葉にお互いの顔を見合せる

カボチャを乾かす為に全部外に置き、みんなで食堂に向かう

「みやー♪」

「遅かったな」

「ああぁー！硝子何食べてるのさ！？」

そこには家入や夜蛾、伊地知達補助監督数名が食堂にいて、何か食べていた

「昨日の餃子作り手伝った報酬」

パクッと口に入れる

「ん～、肉まん美味しい♪」

「餡まんも美味しいですよ！」

「学長はなんですか？」

「紫芋だな」

「僕は抹茶チョコですね」

「ずるっ！！」

すると、賑やかな声に気付いたAが顔を出し

「ご飯の、前に、食べる・・・？」

『食べる！！！』

はいはい、と引っ込むA

「うるせぇ」

足元に座り込んでいた甚爾が大きめの肉まんを食べていた

「とーじ、大皿、取って」

「へいへい」

「Aー、タイマー鳴ったぞー」

「ありが、と、けち、ず」

「私が渡してきますよ」

蒸籠を皿に移し、壊相が運ぶ

「あり、がと、えそ、う」

「いえいえ」

「とーじ、これ、ひっく、り、返して」

「ほいよー」

大きめのフライパンに大皿を被せ、一気に引っくり返す

「スープが出来たぞ、A」

「う、ん、あり、がと、う、おにーちゃん」

厨房には甚爾と、九相図の三兄弟もいて、Aを手伝っていた

「お待たせしました」

「わーいって！！あんた出てきて良いの！？」

壊相に驚く釘崎

「Aが1人でこの人数の食事を作ろうとしていたのでお手伝いに出てきただけですよ。そちらの学長さんには許可を頂いてます」

「あ、そー・・・なんか変な感じするわぁ」

「みやからしたら、人間も呪霊も関係ないもんなぁ」

壊相が持ってきた蒸籠を受け取る

「肉まんだー！」

「これは、カボチャ餡？」

「チョコまん！」

「ピザまんだぁ！チーズすごい伸びるー！」

「もう夕食を運ぶので待っていて下さいね」

悠仁の頭を撫で、壊相は厨房に引っ込む