【文スト×呪術廻戦】呪王の受肉の兄と宝石色の虎の妹・続 (ページ35)

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83)ハロウィン前編ページ35

「ふぁ」

あくびをしながら食堂に入ってきた二年

「な、なんじゃこりゃ！！？」

先に入ったパンダの声に覗き込めば

「うぉっ」

食堂の一角にコンテナが積み上げられていた

「あ、先輩達、おはよー」

「おはようございます」

同じコンテナを運ぶ悠仁と伏黒がいた

「それ、カボチャか？」

「なんか食堂の人の実家から送られてきたー」

「なんか、それ、前にもあったよな？」

「すごい量だねぇ、もしかしてまだあるの？」

運ぶの手伝うよ？と乙骨

「ほんと？後確か３つぐら、い・・・」

横を通りすぎる積み上がった４つのコンテナ

スタスタ、と歩き、一角に置いた

『・・・・・・・・』

クルッと振り返ったのは、この高専で一番華奢だと言える白い少女

「？」

パンダと狗巻がAが持ってきたコンテナを覗いて、信じられないようにAを見る

「？？」

真希と乙骨は悠仁と伏黒が持っていたコンテナを持つ
真希は持ち上げれて、乙骨は床にドスッと落とした

「「・・・・・・・」」

2人も信じられないようにAを見る

「？？？？」

「あははは・・・；；」

「(あれは驚くよな・・・)」

※ネタバラシ
異能力【雨ニモマケズ】

「今ので一気に目が覚めたわ」

「あははっ、みやって、異能力使わなくても結構力あるんすよー」

「凄いなぁ、僕ももっと力が欲しい・・・」

「憂太は呪力がないと貧弱だもんなぁ」

先に行くAは教室に入る

「お帰りー」

「お帰り、って、先輩たちも来たんだ」

「ここにもカボチャ！？」

教室には釘崎と吉野がいた

「磨いておいたわよ」

「あり、がと」

綺麗なオレンジ色のカボチャを持つAはマジックで線を書いて、悠仁に差し出す

「ねぇ、ここ、切って」

「だって、宿儺」

「俺に命令するな小娘！」

悠仁の頬に現れる宿儺

「働かざる、者、食う、べから、ず」

「手伝わないなら今度のパーティーで料理食わさねぇぞっだって」

「むっ、むむむっ・・・」

迷う宿儺

「今回だけだぞ！」

スパッ！と綺麗に線に沿って切られたカボチャ

「おー、綺麗に切れたね」

「はい、次」

「何！？」

次のカボチャを差し出される

「小娘！」

スパッ！

「呪術というのは！」

スパッ！！

「こんなものを切るための力ではないぞ！！」

スパッ！

「ありがと、次、ね・・・中身の取り除く・・・」

「宿儺、お前って意外とみやに弱いのな」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

結局全部切ってあげた呪王だった