60)別れた片割れと通達 ページ12
「ごめん、みや。先に高専戻って、みんなの事を頼む」
そう言って消えた片割れ
「(悠ちゃん・・・)」
負傷者の治療を終え、屋上から空を見上げるA
「みや、高専内でも危険があるから一人で出歩いたらダメって言われただろう」
吉野が近付いてきた
「・・・・・・・・・・・」
いつもと変わらない無表情の中に、何かが見え、吉野はポンッと頭を撫でた
「悠仁が心配?」
「・・・・・・・・・・・」
コクンッと頷く
「大丈夫だよ、ちゃんと戻ってくるって約束もしただろう?」
「・・・・・・!」
ピクッと何かに気付き、下を覗き込むA
「みや?、っ!?」
ヌルッとした何かがまとわりつき、動けなくなる吉野
Aの視線の先にいたのは1人の学生
「・・・・・・・・・・・・・」
お互いに目を合わせた
――――――――――――――――――――――――――
【五条悟を共同正犯とし、呪術界から永久追放、かつ封印を解く行為も罪と決定する】
【夜蛾正道を五条悟、夏油傑を唆し渋谷事変を起こしたとして死罪を認定する】
【虎杖悠仁の死刑執行猶予を取り消し、速やかな死刑の執行を決定する】
【並びに虎杖Aを死刑】
「俺は反対だな」
布団の上で体を起こしていた禅院 直毘人が異議を唱えた
「あのお嬢ちゃんの力は唯一無二、他人に反転術式を使える奴は少ない。おまけに俺らが見捨てた民間人もその能力で救い、宿儺の力を抑え込んだ」
大火傷を負った筈の体に火傷の痕はなかった
「この命を救われたから、という訳でもないが、無闇にあのお嬢ちゃんを死刑にしたら、最悪の最終手段が消えるぞ」
【虎杖Aの死刑を中断、結界内にて謹慎、外部との接触を禁ずる】
高専内のある部屋の椅子に座るAがいた
「結界内での謹慎、外部との接触を禁ずるって、そんなの監 禁じゃないか!!」
突然連れていかれたA
通告を聞いて反論する吉野
「Aはみんなの命を助けた!なのになんで!」
「Aは悠仁の妹だからだよ。これでも本来は死刑な所を免除されてんだ、マシの方だ」
直毘人と同様に助けられた真希
そう言うが、その顔には吉野と同じような不満が見られた
「気に入らないのはみんな一緒さ。上の連中はAの能力を自分の為に使わせたいから、俺らとも連絡取り合う事も禁じた」
「っ・・・そんな・・・」
「尤も、そんな事Aは折り込み済みですけどね」
伏黒が何かを取り出した
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mythos(プロフ) - 悟・・・宿儺・・・(;一_一) (11月3日 13時) (レス) @page43 id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 更新待ってます…!!!! (7月30日 5時) (レス) @page28 id: 345da165ee (このIDを非表示/違反報告)
松前菊(プロフ) - やだもう、好き……好きすぎるこの作品……!! (6月4日 10時) (レス) @page23 id: 4c0d3a01c3 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉん鴉(プロフ) - 好きです!!!!!!ありがとうございます!!! (5月23日 19時) (レス) @page17 id: ecacc3dc55 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます! (5月7日 20時) (レス) @page11 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水琴 | 作成日時:2023年4月16日 12時