89)二つの死闘�� ページ29
それを見届けた瓜生はAに連絡する
「任務完了っと」
遠くから聞こえるサイレンの音
「さ、見つかる前に退散退散！」
―――――――――――――――――
瓜生から連絡を受けたAはとある場所にいた
「闇医者！いるか！？」
駆け込んできたのは兄、華太と和中だった
「なんとかこの男を生かしてほしい」
「すぐにオペを始めよう、Aさん」
「は？A？」
奥から出てきたのは、白い和装を纏ったAだった
「手伝ってもらえるかい？」
「はい、氷室さん、お手伝いしますね。今もうお一方来ますよ」
「君の言う通りになったな・・・」
「どういう事だ、なんでAがここに」
「にぃ様、後で説明しますから」
マスクと手袋を着けて、オペ室に入っていった
暫くすれば富樫を担いだ飯豊が泣きながら駆け込んできた
「先生！！兄貴を、富樫の兄貴を助けてくれええぇぇ！！」
明らかに瀕死の富樫
オペ室から担架を押して出てきたA
「こちらに寝かせて下さい、すぐに処置します」
「え？なんでA姉さんが・・・・？」
担架を押してオペ室に運んでいった
「こちらも重傷だな、いくら俺でも貴女がいなければどちらか諦める所だったな」
「お役に立てて何よりです」
――――――――――――――――――――
数時間後、オペは無事に終わった
「後は本人の気力次第だ」
それぞれの病室に運ばれた
Aは華太のもとへ
「A、お前なんでここに？」
「差し入れを届けに来たの。普通のお客さんしか来ないから時間があるの」
「そうか」
「A・・・・」
和中が静かに呼ぶ
「お前がここにいたのは本当に偶然か？」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「あ、兄貴・・・・」
Aはふわり、と笑う
「いいえ」
「え？A？」
「とある伝から、今日怪我人が運ばれるだろうと情報がありました。ですからお手伝いをする為に待ってました」
2人は大きく目を見開く
「A・・・お前、何を考えて・・・？」
「これからの事を」
意味ありげな笑みを浮かべ、口許に指を立てる
「にぃ様、和中の兄様、知っての通り、私は天羽組でも、京極組でもありません。あくまでも中立。どちらにもつくつもりも、敵対するつもりもありません」
「敵でも、味方でもないと」
「はい」
目を見つめ合う和中とA
それを固唾を飲んで見守る華太
「・・・・信じよう」
「ありがとうございます、和中の兄様」
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
