59）狙われた探偵社と白い影 ページ29
ふわりっと風に舞うプラチナブロンドの髪
和と洋が合わさった服
スマホを操作する腕の袂が揺れる
「・・・・・あぁ・・・・しょうもない計画やわぁ・・・・」
呆れたような口調だが、その薄紅の唇は愉しそうに笑みを描いた
「さて、始めよか」
スマホの電源を切り、立っていた屋上から街並みを見下ろす女性
そして、何もない空中に足を踏み出した
だけど、女性は落ちる事なく、まるで見えない何かの上を歩いているように空中に止まっていた
――――――――――――――――――――――――
「あぁあ〜、数字推測遊戯も飽きたー」
牢獄にいる太宰とドストエフスキー
「・・・・そう言えば・・・太宰くん。君は【スニェーク】をご存知ですか？」
「スニェーク？・・・雪？何の事だい？」
「Aに関係するとある女性の名前ですよ・・・どうしてでしょうね・・・今頃彼女を思い出すなんて・・・」
ハニーブロンドの髪を持つAに対し、雪のように白いプラチナブロンドの髪を持つ少女を思い浮かべる
「まったく情報一つ手に入らないので気にしてなかったのですが・・・」
「・・・・・・・・・」
――――――――――――――――――――――
「あはははー！！社長救出作戦成功ー！！」
被っていたガスマスクを外せば、見慣れた顔に笑みを浮かべる福沢
「やはりお前か、乱歩」
「やー！手荒くてごめんねー！！でも他の社員よりはマシだよ！」
「！他の者も狙われたのか」
「神威の手が早くてねー、暗殺計画を丸ごと乗っ取らせてもらったんだ！！」
パキッと硝子が割れるような音と共に、何もない空間にヒビが入る
「“彼女”の手と頭を借りてね！」
ヒビが広がり、パリーンッ！と光が散ると、そこにはプラチナブロンドの少女が立っていた
福沢は目を見開き、そして小さく笑った
「戻ってきていたのか」
少女は薄紅の唇に笑みを描く
「このような事になってるのに、いつまでものんびり外国にいる訳にもいかないでしょう？」
「やー！本当！君がいなかったら探偵社は終わってたね！！流石！【探偵社の隠し玉】！！出来ればもっと早く戻ってほしかったよ！」
「あら、これでも急いで帰ってきたんですよ？」
長いプラチナブロンドの髪を揺らし、閉じていた瞼を少し開ければ、覗くのは見覚えのある赤い宝石のような瞳。
和と洋を混ぜた衣装を纏い、彼女は、“彼女”と似た顔で、妖艶に笑う
「さぁ、探偵社の逆転劇を始めましょうか」
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碓氷時雨(プロフ) - 大倉��子さんの「��」は、音読みで「ヨウ、ユウ、オウ」訓読みで、「さかん」と読みます。訓読みの「さかん」で調べると早く出てくるのでおすすめです！更新頑張ってください！！ (2020年1月7日 15時) (
レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - 文ストのコミックも出ましたなぁ…更新ありがとうございます (2020年1月6日 20時) (レス) id: 05be0b6c74 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。もし可能ならば鬼滅の刃とのコラボも読んでみたいなーと思ってます。これからも水琴さんのペースで更新頑張ってください！ (2019年12月31日 8時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 妖怪パロの内容だけと言わずにかけたら書いて欲しいです！ (2019年9月28日 21時) (レス) id: 7e02cb7fdb (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 評価とお気に入り登録しました！更新頑張ってください！ (2019年9月11日 15時) (レス) id: 1f3e6b65e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2019年7月7日 18時
