私達。結婚しました

Sad day ページ15

ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ、ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ、ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ






廊下に騒がしい足音が響く音で起きた。





俺、こんなに大事な時間に居眠りしてたんだ。





ってか、夏奈大丈夫かな？





こんな事思ってると緑の手術着を着た女の人が目の前に立っていた。



多分さっきの足音の犯人だろう。









『小林夏奈さんのご家族様ですか？！』




「え、は、はい。」




『着いてきてください!!』




「え？」




『時間が無いんです！早く来てください!!!』







...やめてくれよ。


嫌な予感しかしねぇじゃんか。









走る女の人の後ろを冷や汗垂らしながら追いかけて着いたのは


さっき夏奈が入っていった3番の手術室。









「夏奈に、なんかあったんですか」



『どうぞ、入ってください。。』




「俺は！何があったかが知りたいんだよ!!!」



『入れば分かります！！！。』









,,,,入れば分かるってなんだよ。




そんなこと言われたら俺、怖くて入れねぇよ。








「....開けてもらえますか?」





俺のチカラでボタンを押す事が出来なくて頼んだ。





『開けますよ？』



そう言うのと同時にドアがゆっくりと開いた。









「夏奈、、」






夏奈「れ、お。。。。。」






ドアの向こう側に見えたのは



手術台に横になった弱々しい夏奈の姿だつた。






その姿を見て何があったかなんてすぐに分かった。


きっと、手術が思ってるのと違う方向にいったんだ。





俺は何も物が言えなかった。




医者を責めても夏奈の状態は変わらない。


誰を責めても今を変えられないんだ。





「夏奈。苦しいよな。ごめんな。」






夏奈ごめん。



弱々しい夏奈に泣いてるカッコ悪い俺を見せて。





夏奈「...れお。、、れ、お。」




夏奈は掠れた声で何度も俺の名前を呼んだ。







夏奈「ご,めんね、、れ、お。

だ,い,す,き」








そう言うと
夏奈の目から大きなダイヤモンドが流れた。









「夏奈、おい！起きろよ!!!」









『小林夏奈さん。13時06分ご臨終。』








夏奈は俺らの子供と同じ日に息を引き取った。




死因は心臓に負担がかかり、血液が流れなくなったそうだ。

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