変化 ページ16
Aside
翌朝
あの後は自分でもどう帰ったか分からない。
でも確実に言えることはもうあの安全だった職場は戻ってはこないということ。
大袈裟だと思うかもしれないが前より危険になったことは確かだ。
一つの小さな綻びはすぐ大きくなる。それは良く分かっていたのに。
特にあの二人は目に見えるか分からないぐらいの綻びも見つけて綺麗に解いていくことがうまいのだろう。
そんなことをぐるぐると考えながらいつも通りの時間に起きて支度をし、玄関のドアを開けた。
「やァ。おはよう。」
『…………』
バタンッ
反射的に扉を閉じてちょっと昨日のことで悩みすぎたのかと、必死に一瞬見えた現実から目を背けようとした。
一つ呼吸をしっかりして扉をもう一度開く。
太「見た瞬間すぐ閉じるなんて酷いじゃァないか。」
『……なんで居るんですか。』
痛くも痒くもないようにヘラヘラと笑っている整っている顔を軽く睨む。
まぁ隠れているから睨んでも意味をなさないことは重々承知だ。
太「おや、知らなかったのかい？私、この隣なのだよ。」
『は……』
ポカンと口が開いてしまう。
全く興味を持たなかったしほぼ隠れるように住んでいたため知らなかった…。
太「ふふ、そういう事だから。改めてよろしくね、Aちゃん？」
にっこりと笑ってそう言う目の前の彼。
朝日が柔らかそうな髪や少し目尻の下がった瞳に少しきらっと反射して少し綺麗
だと思ってしまった。
もう何となく分かってきた私の目の前に現れた理由に小さく溜息をついた。
彼に背を向けていつも通りの日常に戻ろうと歩きだす。
「無視なんて傷つくなァ…」なんて隣の頭の上の方から聞こえる声など知らない。
どうせ私の仕事や普段の過ごし方を見て探っているのだろう。
それが江戸川さんと何かを企んでいるのか単に興味からなのかは知らないが。
そんなことを考えながら付いてくる彼を無視して職場に向かう。
続く
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ミコール(プロフ) - Saraさん» コメントありがとうございます！！全員ですか、、一度切り離すと神経と血液使っちゃうので今の夢主ちゃんでは難しいかも知れません、、、でもいつか出来るようにそれも頭に入れて構成練ってみますね！ (2018年10月23日 17時) (
レス) id: d52724f311 (このIDを非表示/違反報告)
Sara - 面白いです ついでに肢体窃盗犯たちの肢体を取ってしまって被害者達全員の体を治しましょう (2018年10月23日 15時) (レス) id: 6cf2837f77 (このIDを非表示/違反報告)
ミコール(プロフ) - ♪美桜♪さん» コメントありがとうございます！出来るだけ早く更新出来るよう頑張りますね！これからもよろしくお願いします…！ (2018年10月22日 19時) (レス) id: d52724f311 (このIDを非表示/違反報告)
♪美桜♪ - コメント失礼します。こういうシリアス系のお話も好きなので嬉しいです！これからも作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2018年10月22日 19時) (レス) id: 951996096a (このIDを非表示/違反報告)
ミコール(プロフ) - めええいさん» あ！ほんとだ、わああ気づきませんでした…ありがとうございます！ (2018年10月22日 7時) (レス) id: d52724f311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコール | 作成日時：2018年10月22日 0時
