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日常 ページ3

静かな朝。

自然と目が覚めるというのは非常に気分がいい。

今日も同じ光が差す部屋で目を覚まして、静かな朝を過ごせる。

なんて幸せ。

誰もいない自分だけの空間が愛しい。

でも怖くもある。

考えたくないことを考えてしまうし、脳裏に焼き付いた記憶が五感に広まってしまうことがあるから。

そんなことを軽く考えながら布団をたたみ、いつものように包帯が崩れていないか、
隙間ができていないかを確認しながら着替える。

顔を洗い、朝食を食べる。味噌汁にご飯に目玉焼き。まぁ、普通。

包帯を手に巻き、手袋をつける。

最後に外套を着て鏡で顔が見えてないか確認する。

うん、いつも通り。

いつも通りでいい。非日常なんて何も望んでないから。

この平和が続きますようにと毎日息をするように祈っているんだ。

でもなぜか厄介に巻き込まれる。

私が変なことに毎回手を出してしまうこともある。後々後悔しては自己嫌悪に浸るのだ。

何度巻き込まれても慣れないし慣れるはずがない。

もうこのあきれた癖みたいなもの。どうにかならないものか。

いつもの溜息を吐きながら、お腹をさする。もうこれも癖だ。

鞄の中身を確認する。財布。包帯。ハンケチ。裁縫道具。大き目の巾着。エコバック。

うん。大丈夫。

鞄を掛け、靴をはいてドアノブに手を置く。

『いってきます。』

理由は分からないが出るときにはこう言うらしいので誰もいない部屋に吐いて扉を開く。

今日も何もありませんように。

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ミコール(プロフ) - すみません、バグか何かで編集ができなくなったので全く同じ小説を作り直します。題名もこのままに致しますのでそちらをこれから読んでくださるようお願いいたします。本当に申し訳ないです… (2018年10月21日 21時) (レス) id: 20d2710782 (このIDを非表示/違反報告)
ミコール(プロフ) - イゼッタさん» !ありがとうございます!少しずつになりますがこれからもよろしくお願いします。 (2018年10月20日 1時) (レス) id: 20d2710782 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - がんばって (2018年10月15日 2時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミコール | 作成日時:2018年8月8日 0時

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