奇跡と女神 ページ11
「「「「はあああああああああああああああああ?!?!?!」」」」
探偵社を発信源としたその叫びは探偵社内に収まらず、その下にあるうずまきの店内にも響くほどだった。
突っ込むなら相当な近所迷惑だ、と言える。
国「う、う、腕が……………………」
国木田が震えながら指さした先は太宰の
国「戻っているだとおおおおおっっっっっ?!?!?!??!?!」
あるはずのない腕であった。
この場にいるほとんどの人間が呆気にとられている。
当の本人は笑顔で「ばあ。」と言ってにこにこと笑っている。
太「まぁまぁ落ち着きなよ国木田君〜そーんなに叫ぶと喉枯れてしまうよ?」
国「そ、そうだな…冷静になるのが大事だな…太宰。お前は何か心当たりはあるのか?」
国木田は第一人者である太宰に聞く。
その顔はさっきまでの驚きの表情から変わり、真剣な表情であった。
太「そこだよ国木田君。心当たりが全くないんだ。」
国「何?心当たりがないだと?」
太宰は深刻な表情で話していた。
太「あぁ、全く。昨日私は医務室で寝た。疲れていたのもあるからよく眠ったとはいえこんな大きなことには気づくはず。しかし私は気づけなかった。」
敦「太宰さんでも…」
それを聞いた探偵社員は鋭い太宰でも気づけなかったことにまたも驚きを隠せない様子である。
太「でもよく考えてみると見えてくる。昨日の話を思い出してごらん?はい、敦君。」
太宰が唐突に敦に発言を促す
敦「ぅえ?!僕ですか?!えーと確か昨日の任務は肢体窃盗を捕らえる…」
太「そう、そこで私たちは連中に嵌められた。連中はなんて言っていたか、思い出せるかい?」
敦「女神の肢体…ですか…?」
太「そう、そして女神はいつ来るか分からない。」
国「ちょっと待て。女神の肢体とはあの都市伝説のことか?」
都市伝説でしか聞いたことがない単語に余計に分からない顔をする一同。
二人は昨日起こったこと、肢体窃盗犯が言った言葉を全て説明した。
国「要するに太宰の腕がその女神の肢体によって生まれたということか?」
太「今のところは。それしか辻褄が合うものがないね。」
敦「窃盗犯は生贄に…とか言ってましたけどまさか本当になるなんて…」
太宰の腕が元と同じように戻ったことはまだ誰もが分からない。
その中で今まで一言も発することもせず考えている人物が一人。
乱「……。」
江戸川乱歩である。
考えこんでいる割にその姿は何処か楽しそうであった。
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ミコール(プロフ) - すみません、バグか何かで編集ができなくなったので全く同じ小説を作り直します。題名もこのままに致しますのでそちらをこれから読んでくださるようお願いいたします。本当に申し訳ないです… (2018年10月21日 21時) (レス) id: 20d2710782 (このIDを非表示/違反報告)
ミコール(プロフ) - イゼッタさん» !ありがとうございます!少しずつになりますがこれからもよろしくお願いします。 (2018年10月20日 1時) (レス) id: 20d2710782 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - がんばって (2018年10月15日 2時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコール | 作成日時:2018年8月8日 0時