41本目。 ページ42
＊Aside＊
ない、ない。
カバンのどこを探しても、鍵らしき物が見当たらない。
あれ、あれ。
いつもならカバンの右のポケットに入れておくのにな。
カバンの中を全部広げる勢いで探しても、ない。
手を動かしながら、夕方の自分の行動を思い出す。
えっと確か鍵をかけて…
咲夜くんと2人で道を歩いてて…
咲夜くんが部屋にスマホ忘れたとか言って…
渋々咲夜くんに鍵を渡して取りに行かせて…
｢ああああああああっ！！｣
｢ど、どうしたの！？｣
｢鍵っ…！！
咲夜くんに貸したままだっ！｣
｢えっ！？｣
そうだあの時鍵を貸して、
返してもらうの忘れてたッ……！！
急いでスマホを手に取り、咲夜くんの番号を探す。
『咲夜くん』と書かれた画面をタップして電話をかける。
数コール音が聞こえたあと、
『もしもし〜』
と咲夜くんの声がした。
｢咲夜くん！！
アンタあたしの家の鍵！
持ったままでしょ？！｣
『え〜かぎぃ？
そんなのもってらい〜』
｢は！？
ちょ、もしかしてもう飲んでんの！？｣
明らかに呂律の回ってない電話越しのバカに食いつく。
『飲んれま〜す！！
みやゆうくんがおもひろくてさぁ』
｢どーでもいいから！
それより鍵は！？｣
『んんっ、なんかみっけたぁ〜。
わぁ、鍵らぁ〜』
｢それ！！！
それあたしの！！！！！｣
電話に向かってシャウトしているあたしの姿はきっと犯罪者級に怪しいんだろう。
でも必死なんだから仕方ない。
『え〜そうらのぉ？
あ、ビールもういっぽ』
ブチッ
何故か咲夜くんの声は途切れ、スマホがぴくりとも音を発しなくなっている。
スマホの液晶をみると、『充電切れ』と虚しく表示されていた。
｢嘘でしょ…｣
鍵はないし、スマホの充電は切れるしといろいろな危機が降り積もって『絶望』の2文字が頭の中に浮かんだ。
どうしよう。
鍵を持ってる咲夜くんはどこにいるのかわからないし。
そもそも連絡つかなくなったし。
アイツは今、酔っているから届けるなんて気の利いたこと出来ないだろうし。
頭の中でぐるぐる、ぐるぐると考えていると。
肩をちょんちょんと叩かれた。
｢よくわかんないけどさ、家入れないんでしょ？
うち…来る？｣
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です！上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで！！ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは？ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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