35本目。 ページ36
玄関からお呼び出しがかかったので、スマホを片手に扉へと向かう。
がちゃりとドアを開けると、そこには。
｢やぁ、遊びにきたぞ〜｣
と手をひらひらと振る幼馴染。
さっきLINEを返してやろうとしていたヤツだ。
｢何しに来たのさ｣
｢いや数秒前に言ったじゃん、遊びに来たって｣
｢あたし来いって言ってないし、来ていいとも言ってない｣
｢だが来るなとも言われてない｣
｢じゃあ帰れ｣
玄関のドアを閉めようとすると、｢まてまてまてってまてまてまて｣と素晴らしい滑舌であたしを止める。
あたし動画撮り終わったしゆっくりしたいんだけど…
｢咲夜くんうるさいから家入れたくない｣
｢俺の扱い酷くない？｣
あざとくしょぼん…とした表情をしているけど、そんなもの効果ありません。
お前のその顔は見飽きてるんだ。
｢なんなの？
遊びなら他あたって。
あたしはゆっくりしたいから｣
｢そんなこと言わずにさ。
せっかくAが喜びそうなもん持ってきてやったのに｣
…あたしが喜びそうなモノ？
休息とか？
｢…なに｣
｢聞いて驚け！
ほらっ、スイーツバイキングの無料ご招待ペアチケット！！！｣
｢おおおおおお！？｣
咲夜くんの手のひらに握られているのは、あたしが行きたいなぁと密かに思っていた
有名パティシエのスイーツバイキングの招待券だった。
｢うそ、これどこでゲットしたの！？｣
｢最俺でイベントやった時にお客さんから貰った｣
お前甘いもん好きだったろ、とまるで彼氏かのように咲夜くんはチケットを1枚渡してくれる。
｢え、くれるの！？
いいの！？｣
｢もちろん。
ちなみにこれ今日の夜6時かららしいから。
いまから行くぞ｣
いまから！？
マジか…完全にデブ活じゃん。
でも、このチケットにプリントされたスイーツの絵柄を見ただけで欲望が溢れ出し。
行く以外の選択肢はあたしの中には存在すらしない。
｢了解です！！
すぐに着替えて準備します！！｣
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です！上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで！！ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは？ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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