32本目。 ページ33
｢ま、間に合った…｣
ギリギリだけど、なんとか目標の投稿時間に動画をアップできた。
投稿時間なんて気にすることないって？
それはあたしのプライドが許さない。
だってここ1年くらい投稿時間だけは守り続けてきたんだもん。
ここまできたら厳守しないと。
いつも通り、投稿された動画を確認して
流れる様にTwitterを開く。
たくさんのリプやいいねが届いていて、今日もまた幸せを感じた。
DMもいくつか届いていて、その中にポッキーさんの名前があった。
おもむろに開くと、明日のコラボ動画についての連絡が。
『この前も確認したけど、明日は15時から録画を始めるよ！
14時50分くらいからSkype繋いで、軽く打ち合わせしていい？』
えっと…打ち合わせ10分でいけるかな？
うーん……まぁ、軽くだし大丈夫か。
『OK！！
14時からね、了解しました！』
それだけを送ると、ぷつっとTwitterを閉じた。
約3時間弱、同じ体制で座り続けていたから体のあちこちが痛いや。
｢んんーっ｣
ぐいーっと伸びをして、身体中をポキポキと鳴らす。
ぐるぐると肩を回して、肩こりをほぐそうと試みて、椅子から立ち上がった。
お腹の虫がぐーっと鳴いた。
そういえば、お昼ご飯からなんにも食べてないや。
戸棚から適当にカップラーメンを取り出し、お湯を沸かすためにポットに水を入れる。
昼自炊したし、夜こんなのでもいいよね…。
夏樹に自炊しろと説教たれたのは誰だっけ、と誰かが囁いた気もするけど今日は許して。
編集って1番エネルギーを使うんだよ。
自炊なんてやってられないわ。
手際良くカップラーメンを作り、スマホでポッキーさんの動画を見ながら…いただきます。
やっぱり安定の美味しさだね。
食べ終わってお腹がいっぱいになり、あたしは壮絶な眠気に襲われ始める。
フラフラ〜っとベッドに歩いて行き、そのままぼふっと倒れ込んだ。
スマホに『新着メッセージ:2件』という文字が浮かんでいることも知らずに、夢の中へ誘われた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リみみ - ぽきさんは北川大雅です！上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで！！ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは？ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
