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31本目。 ページ32

「夏樹は?


誰かよく見る実況者とかいるの?」




「ん?


俺はね、結構前からずっとミルクさんばっかり見てるかなぁ〜」



夏樹の口から出たあたしの偽名にびくりと反応する。


え、夏樹ってリスナーさんだったんだ…。







「ミルクさんね、そっかぁ…



お、おもしろい??」


貴重なリスナーさんと触れ合える時間、ちょっと攻めた質問をしてみる。


すると夏樹はにこっと笑顔を浮かべて、





「もちろん!!


ミルクさんほんとに面白いし編集上手いし…

すっごくオススメだよ!」




わお、自分のことオススメされた!!


なんかこそばゆいような嬉しいような…変な気持ち。




…今日も動画頑張ろう。







「そうなんだ!!


わかった、見てみるね!」



ふわふわの笑顔で頷かれ、動画へのやる気が湧く。

今日2本上げちゃおうかな。









「あ、夏樹もポッキーさん見てみてよね!

すっごく面白いんだから!」


「え、あ、うん!!


もちろん!」



「今日の動画なにかなー」





それから実況動画について語り出す。



あたしと夏樹は相当趣味が合うらしく、話だしたら止まらない。


「最近ゆっくり実況流行ってるよね〜」


「すごい勢いだよね!


あれ作るの大変らしいよ?」


「めっちゃ時間かかるらしいね…

俺には出来そうにないよ…」








時計の針も気にしないで話し込む。


新作ゲームの内容について評論をしていた時、赤い夕日があたし達を照らした。





「まぶし…


あれ、今何時だ」



「えーっとね…


夕方の5時だね」




「え、うそ」





実況動画撮ってないじゃん!!と心の中でシャウトして立ち上がる。



いきなりすごい勢いで立ち上がったあたしを、夏樹は目を見開いて見ていた。





「ごめん、予定があるからもう行かなきゃ!


今日はありがとう楽しかったよ!!!」



それだけ言い残すと、バタバタと急いで隣の自分の部屋に駆け戻った。


夏樹がなにか言っているような気がしたけど、あたしの頭は「今日の動画」でいっぱいで


気にしてる暇もない。









素早くパソコンの前に水を用意して座り、ゲームのコントローラーを引っ張り出して起動。



夏樹にあげた手作りのクッキー、食べ損ねたな…と一つ後悔をしてから録画を開始した。

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リみみ - ぽきさんは北川大雅です!上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで!! (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは? (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルコ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年5月31日 1時

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