26本目。 ページ27
何のお菓子を作るか迷った挙句、無難にクッキーを焼くことにした。
材料は何故か全て揃っていた。
材料を図り、生地をこねて、形を作る。
クッキーの形にした生地をオーブンに入れて焼く。
今は焼きあがるのを待っているところだ。
特にやることもないし、適当にスマホをいじったりテレビを見たり。
実況を撮る?
朝からそんなに元気はない。
実況撮るのってわりとエネルギー使うんだよね。
楽な仕事じゃないよ、ほんとに。
YouTubeを開く。
最近よく見てるのは、歌ってみた動画というものだ。
某笑顔動画で動画を出している『歌い手さん』というものにめっきりハマってしまって。
「一般の人なのにここまで歌えるってすごいよなぁ…」
すごく感心してしまう。
男の人なのにハイトーンを出せる歌い手さんが大好きで。
いつかは会ってみたいなぁと思ってる。
咲夜くんことキヨさんはスマブラしてよく遊んでるみたい。
うらやましいぞ畜生。
そうこうしているうちに、オーブンがあたしを呼んだ。
「はいはーい、今行きますよっ…と」
ぱかっと扉を開けると、美味しそうな甘い匂いが漂ってきた。
焦げてないし、成功!
その辺にあったものでラッピングをして、達成感を味わっていたら10時を過ぎていた。
***
ぴんぽーん
スマホと財布とお菓子だけを持って夏樹の部屋の前。
インターホンを押し、数秒の沈黙。
この時間って無駄に緊張するよね。
『……はい』
機械越しに聞こえた少し眠たそうな声。
寝起きかな…?
「Aです!
お邪魔してもいいかな…?」
『え、ちょ、
ちょっと…5分だけ待って!!』
そう言うと何やら中でバタバタと慌ただしい音が聞こえる。
まだ着替えてなかったのかな…?
ピッタリ5分後、夏樹は部屋のドアを開けてくれた。
相当急いだのか、髪も服もぐちゃぐちゃだったけど。
「お待たせ、入って!」
「ごめんね、お邪魔します」
数日ぶりに入る夏樹の部屋。
前より少しだけ散らかっていた。
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です!上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで!! (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは? (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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