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17本目。 ページ18

「お、お邪魔します…」




「どーぞくつろいで!」


「俺ん家なんだけど!?」







夏樹の家、初めて入った。

木製の大きなテーブルに合わせて、シンプルに統一された部屋。



先ほどまでお菓子パーティーをしていたようで、立派なテーブルの上にお菓子が散らばっている。


「適当に座って?

一緒にお菓子食べよう!」




夏樹が早くも椅子に座り、手招きをしてくれていた。

彼は自分の横の椅子をポンポンと叩いている。




そこに座れという意味だろうか。








「じゃあ…」



言われるがまま、夏樹の隣の椅子に座らせて貰う。

ふかふかのクッションが座り心地を良くしていた。







「あー!!

夏樹ずるい〜俺もAちゃんの隣が良かったのに!」


ぶーぶーと文句を言いながら向かいの席に座る宮野さん。





さっきより灯りが増え、よく顔が見える。

なーんか、見たことのある顔なんだよなぁ…。







「だって祐介が隣に座ったら危険だろ。

何を仕出かすやら…」


「俺ってそんなに信用ないの!?」







祐介…


宮野、祐介…


みやのゆうすけ…





…んん?




「あああっ!!!」





ばんっと机をたたいて立ち上がる。


あまりに突然の出来事に、2人も目を見開いてあたしを凝視してきた。







あたしはそんなびっくりした2人なんてお構い無しに続ける。



「あ、あなたっ……


ゲーム実況者のみやゆうさん…!?」




あたしを見ていた宮野さんを指さして叫ぶ。

すると、宮野さんはハハッと笑って



「だいせいかーい!」



と言った。





みやゆうさん…本物のみやゆうさんだぁぁぁ!!


ポッキーさんと仲良くて1度はコラボしてみたいと思ってたんだよねぇ!!





あえて良かったぁぁぁ!!



「いっつも動画見てます…!

会えて感激です!」



「ありがとう!

Aちゃんは実況とかよく見てるの?」




まぁ、ゲーム実況者ですからね。



「みてますよ!!

みやゆうさんの動画大好きです!」




すると、宮野さん改めてみやゆうさんは嬉しそうに笑った。



「夏樹すごいね!

みやゆうさんとお友達だったんだ〜!!」



「あ、はは


そうなんだよ〜」




その後、夏樹を置いてきぼりにして意気投合したあたしたちはLINEを交換した。








「…俺とも話そうよ〜…」


夏樹のつぶやきは、あたしたちの笑い声にかき消された。

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リみみ - ぽきさんは北川大雅です!上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで!! (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは? (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルコ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年5月31日 1時

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