15本目。 ページ16
*Aside*
夏樹と買い物から帰ってきて、お礼を言いつつ自室へと戻った。
大きな買い物袋を見て、迷惑かけちゃったなぁと夏樹に申し訳なくなった。
帰り道、パンパンに食品が入った袋を2つも持って重いと感じていた時。
ひょいっと右に持っていた買い物袋が消えた。
びっくりして夏樹を見ると、笑いながら
「重いんでしょ?」
って言ってあたしの買い物袋を軽々と持ってくれていた。
重たいのに…。
夏樹には感謝しかできないね。
「さて、お腹も空いたことだし…」
お昼ご飯作りますか。
ゴソゴソと買ってきたものを漁り、まな板の上に材料を並べる。
今日のお昼は、そうめんを作ろうと思う。
ちなみに、晩御飯がオムライス。
久しぶりの料理に包丁を握る手が嬉しそうに躍る。
とんとんっとリズムの良い音が台所で奏でられ、心も弾んだ。
***
お昼を食べ終え、早めだけど今日の動画を撮ったり、
色々な動画を編集していると、あっという間に夕方。
「え、もうこんな時間!?」
慌ててノートパソコンを閉じ、晩御飯作りに取り掛かる。
なんでそんなに慌ててるのかって?
今日はキャスをする日なんだよ!
ご飯早めに食べておかないと夜遅くなっちゃう!!
かちゃかちゃと素早く手を動かして、
「で、できた…」
オムライスというものが出来上がる。
あ、チキンライス作りすぎちゃった…。
とりあえず、自分のお皿に食べれる量だけをよそい、卵をかけてケチャップをかける。
「いただきまーすっ」
まぁまぁだね…。
今度はもう少し味を濃くしてもいいかな。
「ふぅ、お腹いっぱい…」
あ、チキンライス…
あたしもう食べれないし、夏樹におすそ分けにでも行こうかな。
今日たくさんお世話になっちゃったし。
白いお皿にチキンライスをよそい、ラップをかける。
まだ夜の8時だし、起きてるよね…?
多少心配しつつ、お皿を持って隣のドアをたたく。
「はーい…?
あれ、A…?」
がちゃっと玄関のドアを開けてくれた夏樹は、目をまん丸に。
「突然ごめんね。
これ、作りすぎちゃって…
食べきれないから、食べてくれる??」
お皿を差し出すと、夏樹は目を輝かせた。
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です!上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで!! (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは? (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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