13本目。 ページ14
＊翌日＊
いつもなら安眠している時間にムクりと起き上がる。
今日はみやゆうが家に来るからだ。
昨日部屋の掃除をしようとしたんだけど、1本編集しておきたい動画があって。
思いの他その編集に時間がかかってしまい、終わった頃には疲れきっていてベッドにダイブしてしまった。
午前8時といういつもの僕には縁のない時間にわざわざ瞼を開き、活動開始。
適当に自分の支度を整え、部屋の片付けに取り掛かった。
部屋の片付けがひと段落ついた頃にはもう10時。
｢やば、あと2時間で奴は来てしまう｣
からっぽの冷蔵庫をみて、普段買い物に行かない引きこもりを呪いながら
財布と携帯と鍵をポケットに突っ込んで部屋を後にした。
当日にこんなに焦るんだったら日頃からちゃんと買い物して準備しとくんだった…。
今更どうしようもない反省をしつつ、マンションのエレベーターに乗り込んでボタンを操作。
パネルに1階という文字が表示され、チーンと到着したと告げるベルが鳴る。
ドアが開き、ジリジリと暑い日差しの中へ1歩踏み込むと。
｢ん、あれは…？｣
見覚えのあるシルエットがこちらに背を向け、マンションの入口で立ち尽くしている。
手にはスマホが握られ、時々うーんと唸るような声が聞こえた。
俺はその背中へ近づき、トントンと肩を叩いてみる。
肩がびくりと揺れた後、彼女はゆっくりこちらを振り返った。
｢…夏樹！？
びっくりさせないでよちょっと…｣
｢ごめんごめん。
こんな所で何してるのA？｣
おろした髪を風に揺らせ、スマホを握っていた彼女はえへへと照れ笑いをこぼす。
｢実は、食料品を買いに行こうと思ったんだけど…
スーパーがどこにあるのかわからなくて。
地図見てみたけどサッパリ…｣
ふるふると首を振るA。
まだここに来たばっかりだし、わからないことだらけなのは当たり前だよな。
｢ちょうど俺もスーパー行くところだったし、一緒に行く？｣
｢是非お供させてください｣
憂鬱だった外出が、少しだけ色付いた気がした。
Aは、初めて見る街の様子に目をキラキラとさせるばかり。
新しいものを見つけては、あれはなに！？これはなに！？と質問をくれる。
Aって、ほんと見てて飽きないや。
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です！上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで！！ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは？ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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