大嫌いなはずの先生達２【紫】【橙】【桃】

#71 ページ21

夢主side



『っ…はぁ…はぁ…もう朝か…』



またあの日の夢を見た。


何事もなかったかのように、顔を洗ってリビングに降りる。



ジ「おはよ」



ジェル先生が、ソファに座っていた。


いつもなら起きているはずのない時間。


だって、まだ4時。


私は、二度寝できないタイプだから…



『…寝れてないんですか？』


ジ「え…？ああ…ちょっとな…」


『どうかしましたか？』


ジ「…」ポロッ



先生の隣に座ると、急に涙を流し出した。


その体は小さく震えていた。



『何かありましたか…？』


ジ「…なあ…俺らのこと…信用してる…？」


『不安…ですか？』


ジ「うん…っ」


『信用してますよ。おかげで結構楽です。』



そういうと、少しぎこちなく笑った。


でも私には、安心したように見えた。



『まだ少しなら寝れますよ。寝た方が良いですよ？』


ジ「うん…ここで寝てええ…？」


『はい。』



ジェル先生は、私と反対の方に少し寂しそうに、もたれかかった。


だから膝をポンポンとやると、嬉しそうに私の膝に頭を乗っけて寝た。



『不安にさせてごめんなさい。』コソッ



そう呟いて、ギリギリまでその体勢でいた。


たまに、先生の髪の毛に触れたり、頰をツンツンとしてみたり…


…そういえばなんか、体怠い…


まさか、風邪ひいた…？


頑張って手を伸ばして体温計を取る。


ピピピッ



『38.3℃…これはかなりやばいな…』



私もそのまま寝ることにした。

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