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第2章 ページ31

ゆさゆさと揺らされると、凛月は寝ぼけ半分で
「まーくん、あと5分〜」
と、口にした。

多分……というか、絶対に目が覚めたら……

まあ、大丈夫だよね。

「凛月や、起きる時間じゃよ」
また、零が凛月の肩を揺らす。

「あかねー、もう10分寝かせて〜」
また寝ぼけてそう口にする。

んん? 時間増えて……ないかい?

「ほらー、凛月」
全然起きない凛月をみて真緒くんもまたも声をかけた。
「……」
全く起きる気配ない……よね!?
もう、いっその事、布団を捲り上げてやるか!

意気込んで、布団を掴む。
「ほらー! 起きろ言われてるぞ!」
と、言いながら捲り上げる。
凛月が布団をグッと掴み話そうとしなかったが、それより上の力で引っ張る。
また、

「凛月やー、布団をかけないで寝ておると風邪引くぞい。起きるがいい」
「凛月、はやく起きろ〜」
2人が声をかけるとやっと、薄眼を開けた凛月。
そして、
「んん〜、安眠妨害〜」
って一言。


……。

失言って奴ですな。もうさ、起きろよ。
少し呆れていると、零が
「りちゅや〜、そんなに眠いのなら我輩が布団代わりになるぞい」
と、語尾を弾ませながら、凛月の上に覆いかぶさろうとし始め……た。

「え!?」
「ちょ、朔間先輩!?」
私と真緒くんの声が被る。
真緒くんなんて、凄いあたふたしてるし!
これはさ……?だめだよね!?
ピーピーって、音が出てくるよ!?

「あかね!目を閉じろ、見たら絶対ダメだぞ!」
「えぇ!?待って!?えっ!?」
もう、床ドン状態になる2人を前に、真緒くん
に言われる。
こんなの大丈夫なんだけど!?
けど、なんかキョドるんだけどー!?
真緒くんと私であわあわしてると、冷たい空気が流れてきた。

「死ね、クソ兄者」
はっきりと、低いとてつもなく低くてドスの効いた凛月の声が聞こえた。

零はあんまり変わらない様子で
「そんなこと言わんでくれんか〜!」
って、凛月に言う。

けど、凛月は耳を貸さず、ゆっくりと顔を向け怖ーい声で
「あと、あかね?」

……私の名前を呼んだ。

え、布団とったけど……え?
めっちゃ怖え。

「えぇっと、あれ?私の名前って何だっけー」
まんま棒読みでそっぽを向く。
ついでに「あははー」なんて苦笑いもする。

「こんな時に、ま〜くんと2人で話してるとか……うざい。ま〜くんは俺のだから〜」


あれ……そういう方面?
あんスタって、僕の記憶によるとさ、アイドル達をプロデュースして〜、みたいなのだったよね!?

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ももいちご。(プロフ) - 柊葉 美恋さん» いえいえ! 頑張ってください(^^♪ (2017年5月28日 23時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - ももいちご。さん» 擬人法と情景ですね…ありがとうございます!お礼遅れてしまい申し訳ありませんでした!これからも頑張ります。 (2017年5月28日 22時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - 少しずつ入れていくといいのかもしれません。あと、擬人法もあったほうがより味のある小説になると思います!! このくらいのアドバイスしか出来ませんが、これからも更新頑張ってください(´˘`*) (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! あんスタは友達が好きなので少しは分かりました! 面白かったです! 1つアドバイスさせていただくならば「情景」が物足りなかったかな…と。しかし入れすぎてもこの小説の雰囲気を壊してしまうので、 (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - 日向サクさん» コメントありがとうございます!背後からギュは王道よね〜。期待に答えられるよう零が登場してくるところを増やして行きます!これからも宜しくお願い致します! (2016年10月19日 18時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊葉 美恋 | 作者ホームページ:(*/□\*)  
作成日時:2016年10月10日 15時

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