【あんスタ】トリップ期限1ヶ月【朔間兄弟】

第２章 ページ20

「……うわあ。暑い」
外に出た瞬間、すごい熱気。
暑すぎる。

そういや、海あるんだっけ？そこで涼めるかも！
行ってみようかなー？

あっちの世界にいた時は、海なんか連れて行って貰えなかったし！

思いつきを行動に移してしまうタイプの私は早速、海に向かい適当に歩き出した。

まあ、適当に歩いてつくとは思わないけど、広いところとかに出たらすぐ分かるだろうしどうにかなる！

根拠のない自信に満ち溢れる私が、
曲がったり真っ直ぐ進んだり……を繰り返す。

すると、小さな公園が見えた。


私は気になり小走りで公園に近づいてみる。

「あぁあ、インスピレーションが湧きあがるっ！」
大きめの声で公園の中からそう聞こえた。
この声はさ、月永レオくんだよね？レオくんだよね？

うん。なんか、やばい。帰ろうか。

あと一歩で公園に着く距離で足を止める。

あんスタキャラに会うとか……普通にダメ！

そう思い過ぎていたためか、レオ君をガン見していたらしく、目があってしまった。



よし、帰ろう。
そう決心した瞬間に声をかけられた。


「ん？誰だ！？お前！誰かに似てる気もするぞ？あ、言うなよ！考えるから！うーん……あっ！リッツだ！
お前、リッツににてるな！でも、レイにも似てるぞ！？もしや、お前、宇宙人かー！？」
大声で私に言っているレオ。
てか、何気にマシンガントークしてないかい？
ビビるんだけど！？

そーいや、凛月と零に似てる？
顔変わったか？トリップして二次元顔になるついでに変えてくれたのかもなぁ。
一旦、冷静になってから言葉を発する。

「え、あ、は？いや、人。人間。ウーマンです……」
冷静になっても何気にキョドるが、取り敢えず、人間ということは分かっただろう。


「なんだ、宇宙人じゃなかったのか。
じゃあ、なんで似てるんだ？」

「えっと……」
言っていいのか？
すこし口籠らせる。

興味津々で私を見つめてくるレオ。
「あ、えぇっと……」
目をそらしてみたりしてみた。
けど、キラキラとしたレオの視線が刺さる。


うーんと……どうしよう。
視線が痛いよ。
もう、いいや。

「えっと……兄妹だから……？なんじゃないっすか？」
疑問系で口調も可笑しいけど必死で返えした。
すると、レオは笑顔で
「妹？妹だったんだな！リッツがよく話してるぞー！」
と、私にいう。

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