異国の地で運命に巡り合えた話 2nd

#76 ページ26

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「ーーで？お前は？彼氏とかいんの？」

「なに？いきなり笑」




結婚式の次の日

夜に兄に呼び出され、2人で居酒屋へと来た

奥さんはお友達に誘われて外出してしまったから、多分暇つぶし笑




「もう26だろ？結婚とかさ」

「んー…」

「彼氏いねぇの？笑」

「居るよ、彼氏」

「まじか」



初めてかもしれない

兄に恋人の話をするのは

…でもまぁ…結婚、ね



「付き合ってどれくらい？」

「一年半かな？」

「じゃあゴールも近いん？」

「…さぁね笑」

「ダラダラ付き合ってっと婚期逃すぞ？」

「別にダラダラ付き合ってるわけじゃないし」

「結婚したいと思わねぇの？」

「…お兄ちゃん見てまぁ思ったけど…でも彼まだ若いし」

「若いっていくつだよ笑 …まさか10代？！」

「いや三つ下笑」

「んだよ三つかよ…ビビらせんなよ笑」

「彼…仕事が忙しいからさ。だから結婚とかそういうプレッシャーとかかけたくない」

「仕事が忙しいって…」

「だってまだ23だよ？…いいの。側にいられればそれで」




…いい。

側にいられたらそれで、と

まるで自分に言い聞かせるように言葉を発する

そんな私に兄が変な気を使う



「…飲むか！！」

「えっ？」

「飲むぞ、ほら！…あ、だれか呼ぶか？マサいるかな…マサ…あった」





勝手にお酒を頼み、さらに電話をかけ始める兄

数十分後に現れたのは…



「…えっ」

「…？初めまして」

「あっ、初めまして…」

「よぉマサ！！コイツ妹のA！

こっちは柳田将洋な！
妹さ、バレーボール知らないから…ごめんな？笑」




…いや、あの。


知ってます、はい





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