異国の地で運命に巡り合えた話

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「ーー大丈夫だって笑」

「あんたはいつも大丈夫っていうんだから！」

「まじで大丈夫だから」




試合終わり。

母さんから連絡が来て目を見開いた



"おめでとう！貴洋くんママと観にきました"



イタリアに来てた笑





会場近くの自宅についてこられ、ちゃんと生活をしているか確認が入る

マサさんのお母さんは笑ってるし笑





「…あんた、女の子いるの？」

「え？」

「これ…女の子のパーカーよね？」





母親が手にしているのは黒のパーカー

明らかに俺じゃ切れないサイズで嘘はつけなかった





「あら！ユウくん彼女いるの？！」

「どんな子なの？イタリアの子？」

「スポーツしている子かしら？」

「変な子はダメよ？許さないからね」





怒涛の質問に笑うしかなかった笑




「時期みて合わせるから放っといて」

「イタリアの子なの？」

「日本人だよ」

「変な子じゃないでしょうね？」

「いい子だって」

「まさかバレーやってる子？それともファン？」

「興味ない子」

「派手じ「ねぇ、ユウくんこの子？」」




母さんの質問を頑張って交わしていれば

マサさんのお母さんが写真立てを持ってくる

…まじ自由すぎない？




「…あ、うん、その子」

「えっ…これ」

「本当にこの子なの？」

「嘘ついてどうすんの笑 その子だよ」

「あの子じゃない！！昨日の！！」

「そうよね？！うわぁ、奇跡ね！！」




許さないから！なんて言われるかと思えば

何故か写真をみてはしゃぐ2人

訳を聞いて納得した。そして笑った




「相変わらず困ってる人を放っておけないんだな、あいつ笑」



母も俺も、異国の地で助けられると

その子が神様に見えてしまう病気にかかってるらしい




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