異国の地で運命に巡り合えた話

#22 ページ22

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ーーカシャっ




「えっ？」

「ん？」

「いま、写真…」




彼の家でお風呂上がりに必ずするストレッチをしていれば

真横に居る祐希の手元にあるカメラからシャッター音が聞こえた




「ん？あぁ、テレビ画面を撮ってた」

「…バレーボール？」

「そう。マサさんに送ろうかな、って」

「…そ、っか」




…信じた。普通に

体勢的に背中を向けた事を思いっきり後悔した





「(ニヤニヤ)」




彼がずーーっとニヤニヤしていたのなんて知らなかった。







将洋可愛いじゃん

祐希でしょ?

祐希だからあの動画消して




全日本の合宿中にマサさんに盗撮され、それをネタに脅された

それはもうこの世の終わり並みに恥ずかしいやつで

絶対に世に出回ってはいけない醜態が映る魔の動画。



消す条件は電話の時間を改める、というまぁ優しいものだったのに

Aと再会した、と言った次の日には一転し顔写真の強要に変わった

まじ悪魔だ、とは思ったけれどフォルダに彼女の写真が増えるのは普通に嬉しい



…だからまぁ、撮ったよね笑




「…身体柔らかいね」

「そう？」

「かなり。あと…いいね、その格好」

「えっ？」

「俺の服ダボダボだし…なんかそそられる」

「いや、だってこれしか着るのないんだもん…」




そりゃあそうだ。
だって俺が躊躇いもなく洗濯機に入れたから




「…え？下着は？履いてないの？」

「ばっ、ばか！履いてるに決まってるでしょ？！バスタオルに包んでおいたから無事だったの！！」

「ふーん笑 下着だけは替えのやつ置いとかなきゃだね。サイズは？」

「え？えーっ……いや、自分で買うから！！」

「ちぇっ…笑」

「ほんとやめて…さらっと聞かないで」





将洋まぁ考えとく

将洋お前のドストライクな顔の彼女によろしく言っといて

祐希ドストライクって笑

将洋好きそうな顔じゃん

将洋お前面食いだし





「…ふっ笑」

「なに笑ってるの？」

「え？あ、いや？なんでもない」




…あっぶね笑





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