異国の地で運命に巡り合えた話

#23 ページ23

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「狭くない？」

「全然大丈夫」

「…すっぽりじゃん笑」




寝よう、とベッドに2人で寝転んだ

彼の身長の都合上、すこし大きめなベッド

小さい私が彼の隣に寝転べば、すっぽりと彼の身体に覆われる



…抱きつかれている、ニヤニヤしている祐希くんに





「そのままこっちに倒れない？」

「なんで？」

「窒息して死にそう…」

「窒息…笑 倒れるかも」

「えっ…」

「う、そ笑」





今度は2人で天井を見つめる





「…明日、どっかいく？」

「どこに？」

「いや、わかんないけど」

「お散歩？」

「散歩じゃなくて笑 毎回外って言えば散歩とか言うけど、俺別に散歩が趣味とかじゃないからね？」

「だって祐希くんって外に出て楽しむような趣味が無さそう」

「大当たり笑 なんか面白いの教えてよ」

「えー…ない」

「ないの？笑 あれ？イタリア歴何年目でしたっけ？笑」

「10年？」

「じゃああるっしょ」

「…服、買いに行く？」

「3年目の俺でも思いつくんだけど？笑」

「バレーボール見に行く？」

「興味ないくせに笑」

「…映画見る？」

「寝ない？」

「…寝ちゃう」

「ダメじゃん笑」

「じゃあ行きたい所は？」

「…Aちゃん家」

「へ？」

「家のハシゴしよ笑」

「本気？笑」

「割と本気。笑」

「いいよ、別に。…あ、じゃあお昼はうちで食べよっか」

「手料理？！」

「まぁ、じゃあスーパー行ってから、ね」

「まじか！やった笑」





彼と至近距離で微笑み合う





「トマト？」

「ふざけんな笑」




こんな冗談でさえも、楽しくて




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