コートに舞う天才ペテン師

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対人練習はマサと

だいぶカメラのレンズが向けられてる気がする

だって隣、石川祐希だし




「…俺らコントロールエグいな」

柳田「まぁ」

「やっっば」




なんて軽い会話をして、時間が経てば試合開始が近づいてくる



石川「自分たちのバレーすれば絶対に勝てるから」

「空気に飲まれんな！全力で行くぞ！！」

柳田「思いっきりぶつかるぞ」




Wエースとキャプテンが声を出す

ワールドカップを知るものと知らざるものが交じる円陣

希望が詰まった掌が一箇所に集まって決意を固めた





"さぁ男子開幕戦！始まりましたね！"

"しげはどの選手に注目してますか？"

"俺はWエースっすね！"

"石川選手と神選手な"

"きっとね、なにか見せてくれるんちゃうかなって！"




会場は超満員

声援は俺の心深くまで突き刺さる



…やってやろうじゃん






「…油断、すんなよ」

石川「しないって」

「あれ、やろうぜ」

石川「早速？」

「お披露目は早い方が楽しいだろ？」




セッター関田を挟んで祐希とは並んだ。

後ろには太志や西田も居る。ベテランの達哉さんも



最強の布陣で挑むイタリア戦





"ーー石川のブロックポイントー！！日本1点目は石川のブロックポイントで幕を開けましたー！！"




最初から逸材はやってくれるらしい




"西田のサーブっ…イタリア大きく崩れるっ…ダイレクトで神！！大きく上がったボールを叩き込みました！！"




石川「っしゃぁぁあ！！」

「見たかぁぁ！！」

石川「ナイス！！」




自分たちのバレーを展開する日本



途中、祐希のフェイストスが上がり西田が合わせて点を取った


華麗な技は会場を沸かせ、相手を充分混乱させた




セッター 関田が触る前にボールを呼ぶ声が聞こえる




"ーーへい！！"




5つの声が





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