私の流星群 [横浜流星] 2

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「いつもより綺麗な気がする」




鏡に映る自分が、自分じゃない気がした

余程のことがない限りこんなに発色がはっきりしている口紅なんて使わないし

メイクだって…




「貴方はいつも綺麗じゃない。今日は、より一層綺麗になっただーけ」

「…似合ってますか？」

「大丈夫。赤い口元もーー」

「そうじゃなくて。

…流星の隣、私…似合ってますか？」




似合う似合わない、なんて他人が勝手に決めた感情に

振り回されるなんて嫌だけど。



…でも、あんなに有名になってかっこよくなって。

引っ張りだこで人気者の彼に私は…




「似合ってない」

「…えっ」

「似合ってないよ。



そうやって、クヨクヨ悩む貴方は似合ってない。
いつも通りに笑って前ばかり見て頑張るAAしか横浜くんの隣は似合わないよ

らしくないじゃない！いいのよいつもの貴方で！！
横浜くんが貴方がいいって言ってるんだもの！
自信持って歩きなさいよ」



…あ、写真撮られないようにね？


そう付け足したヘアメイクさん

やっぱり私はマリッジブルーなのかもしれない

こんな時でさえ、気分が落ち込むなんて。





「悩んでるなら、架純ちゃんに頼るのもいいけどね？

たまには彼に本音ぶつけなさい。
Aが吐いた弱音の1つや2つ…10個吐いたって受け止めてくれるはずだから」


「…はい」




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