[銀魂]覚えていてね。3[坂田銀時]

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「では、この作戦でいく。」

「クロユリの頭は誰なんだ？」

「藤原菊之助だ。」

「…藤原？」

銀時の目付きが一瞬で変わる。

もしかして、銀時は藤原となにか関係があるの？

私の知らない何かを知ってるの？

銀時のこんなに怒りに溢れる目を見るのは、初めてのような気がした。

「あいつ、まだ攘夷活動してんのか。」

「ちげぇよ、あいつがやってんのはそんなことじゃねぇ。もっとクズで、最低なことだ。」

「どういうことだ。」

「ガキさらって、痛めつけて、自分の思い通りになるよう調教してんでさァ。」

「藤原…。」

「万事屋さん。…落ち着いてください。」

ぎゅっ、と固く握られた拳。

爪が食いこんだ手のひらを優しく握って落ち着かせる。

「夢香さんのことだけ考えましょう。
藤原の話はその後です。まずは、彼女を助けましょう。」

「お咲さん、」

大丈夫ですか、とでも言いたげな目で見てくる新八くんに笑顔で対応して私はそっと手を離した。

「自体は一刻を争う。
突撃は明日。各自準備しておくようにな。」

はい、そう答えた私だったけど心の中は複雑すぎる気持ちでごちゃごちゃしていた。

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