[銀魂]覚えていてね。3[坂田銀時]

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男から必要な情報は全て聞き出せた。

「なあ、あんた。」

「なに。」

「あそこに乗り込むんだろ。」

「ええ、そうね。」

「…頼む、俺の子どもを、捕まえられた子だもたちを助けてやってくれ。」

頭を下げて頼み込む男の姿は、必死だった。

自分のことはどうでもいいとでも言うようにひたすら頭を下げ続けている男。

「あなたの子どもを見つけたら、必ずここへ連れてくるわ。それまでちゃんと、自分のやってきたことを反省するの。いい？」

「ああ、…ありがとう。」

私が部屋から出ると、そこには既に副長と沖田が待機していた。

「よくやった、夜咲。」

「次はもう一人の男でさァ、行きやすぜ。」

「副長！！」

隊士が走ってくる。その顔はどこか焦った様子だ。

「捕まえた男の一人が、




自害しました。」





「え、」「は？」

自害？それって、


「…いまから、話聞こうとしてた奴じゃねェんですか。」

貴重な情報源が、無くなってしまった。

「何でちゃんと見張っておかねぇんだ！！
阿呆かオメーらは！！」

「副長！」

私が制止すると、大人しくなった副長。

沖田は壁にもたれかかり、溜息を吐いた。

「起きてしまったことを怒鳴っても仕方ありませんよ、これだけの情報が入ったんです。
今日はもう終わりにしましょう。」

行くよ沖田、と声を掛けると小さく返事をした沖田は私の後ろを着いてきた。

その後ろにはしっかりと副長もいた。

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