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恵は佐藤さんの肩を引き寄せ部屋の隅に移動する。
「さて、お話ししようか？」
「ぅぐっ、あ、」
「あんた、鈴木さんじゃないね？こんだけ達者に話せるってことはそこそこの等級の呪霊だろ？誰の差し金か言えよ。そしたら苦しませずに祓ってやるから。」
片手でサングラスを外し、頭に置いておく。
話したくても話せない、まるで本当に口にチャックが付いているようだった佐藤さんを見て何となく呪いが掛かっているのではと察してはいた。
決め手となったのはさっき。私が佐藤さんに話を振ったとき、わざとらしく遮られた会話。
私はわざわざ佐藤さんを指名したのにそれを遮るのはよっぽど隠したいことがあるに違いないと踏んだのだ。
そして私が佐藤さんに話しかけたその瞬間にいままでの集中力が切れたらしく、ぶわっと呪力が溢れ出るのを感じた。
恐らくそれまで必死に消していたのだろう。
「賢い呪霊は厄介なんだ、仲間の居場所を大人しくはいてくれたら私たちも相当楽なのに。」
手の力をどんどん強くしていくと、呪霊は焦ったらしく姿を変えた。
しかしその呪力量は低級呪霊と何ら変わりない。
「イっしョに、帰ロうよ、」
「まじか、」
いくら放課後とはいえ学校内には部活中の生徒たちや教師が残っている。
そこまで派手に暴れられるわけがなかった。
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shinox2(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月6日 0時) (
レス) @page31 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - すいません誤字ってしまいました...これからも頑張ってください！ (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 前回の作品から来ました！めっちゃ続き楽しみです！これからも頑張ってくださ！！応援してます (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女@桜 | 作成日時：2021年8月13日 0時
