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「何か、嫌だな。」
「どうしたの?」
「考えてみなよ。恵は帳に入れて、悠仁はAが呪力を入れても開けれなかった扉を簡単に開けてる。狙われてるのは」
Aの方なんじゃない?
「は?いや、何で私が。」
そんなこと言われたって、私には思い当たる節がない。
そりゃあ、珍しい術式とこの目があるからそれを狙う呪詛師に襲われたことは何度かある。しかしそれとこの事件とは関係がないだろうに。
そう思っても悟くんの険しい表情とぐっと握られた拳に入る力が緩められることはなかった。
「本当、僕のAに手を出そうなんざ頭の悪い奴らだね。」
「悟くん、顔怖すぎだから。」
「ま、僕の目が黒いうちは手を出させるようなことはしないから。そこは安心して。」
「相変わらず重いですね。」
「失礼な、愛に従順なだけだよ。」
呪霊のこと、おかしな動きのこと、そして本来の事件について。解決しなければいけないことは山ほどある。むしろ増えた気もする。
だけそこれだけ身近に最強と謳われる悟くんがいること、私には信頼できる仲間がいること、これ以上に頼りがいのある人たちはいない。
何だか大丈夫な気がする。
なんて、根拠のない自信ほど信じちゃいけないものはないのにね。
この時の私はそんなことすら忘れていたんだ。
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shinox2(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) @page31 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - すいません誤字ってしまいました...これからも頑張ってください! (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 前回の作品から来ました!めっちゃ続き楽しみです!これからも頑張ってくださ!!応援してます (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:巫女@桜 | 作成日時:2021年8月13日 0時