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「…遅いな。」
翔大くんが出て行って十五分程度。ここから購買までそう時間はかからないし、帰って売るのが遅い気がする。
何かと生徒に声を掛けられる彼だから絡まれているのか?いや、でもそんなはずは、と色々考えながら私は廊下に顔を出してみる。
すると向かい側から翔大くんが走って来るのが見える。
ん?走って来る?
「え、なに、」
翔大くんは走りながら何やらジェスチャーで伝えてくるがそれが何の意味を持っているのか全く持って理解が出来ない。
ううん、何が言いたいんだろう。
頭を回転させていると、翔大くんの後ろを誰かが追いかけているのに気が付いた。
あれは、
「信介さん?」
「Aちゃ、」
「捕まえたで、安井。」
翔大くんの腕をがっちり掴んだ北さんの表情は険しく、何かに怒っているようだった。
「どうされました?」
「ちょっと助けてくださいよ…。」
「あー、」
相談室に半ば無理やり信介さんを入れてしっかり鍵を閉める。
翔大くんを隣に座らせ、信介さんには目の前に座ってもらう。
「勝手に使ってええんか。」
「ええ、大丈夫ですよ。それでどうしました?」
「安井、煙草出せ。持ってたやろ。」
「…Aちゃん。」
「もうしょうがない、話すしかないでしょ。」
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shinox2(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) @page31 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - すいません誤字ってしまいました...これからも頑張ってください! (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 前回の作品から来ました!めっちゃ続き楽しみです!これからも頑張ってくださ!!応援してます (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:巫女@桜 | 作成日時:2021年8月13日 0時