不穏な動き ページ1
『はーい、もしも』
「悟くん。私、いま怒ってるの。何でか分かる?」
『ええ、っと、どうしてかな?』
「本当に言ってる?冗談だったら怒るけど。いや、やっぱどちらにせよ怒る。」
合宿が終了したその日、私はマンションに悠仁を連れて帰り横に座らせた状態で悟くんに電話を掛けた。
電話の向こうでは盛大にとぼける悟くん。苛立ちスマホを持つ手にぐっと力が入る。
それを見ていた悠仁が、まあまあ、とその手を優しく掴んでスマホをスピーカーにした。
「せんせ?俺だけど。」
『悠仁?』
「そーそー。俺、転校手続きのことAに話してるもんだと思って言っちゃったんだ、ごめんね。」
『いや、早いとこ言わなかった僕が悪いよ。2人ともごめんね。』
珍しく素直に謝る悟くんに気持ち悪さを覚えながら、話の続きを急かす。
「それで?詳しい話教えて。」
『まあ、まず悠仁も恵も野薔薇も全員が何かの手違いで転校手続きがされてなかったの。』
「どこの差し金か分かる?」
『詳しいことは調査中らしいけど、まあ上だろ。そん中に呪詛師と繋がってるか、また別の目的がある奴がいるんじゃないかって考えてるんだけど。』
あくまで予測だからねー、と真剣だった声色を元に戻した悟くんが言う。
しかし、話をじっと聞いていた悠仁の表情が険しい。
「それってさ、Aが何か変なことに巻き込まれてるってこと?」
「まあ、だろうね。」
心当たりがないわけじゃない。私の姓を欲しがる奴か、能力を欲しがる奴か、この瞳を欲しがる奴か。私が狙われる理由はいくつもある。
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shinox2(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) @page31 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - すいません誤字ってしまいました...これからも頑張ってください! (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 前回の作品から来ました!めっちゃ続き楽しみです!これからも頑張ってくださ!!応援してます (2021年8月14日 14時) (レス) id: a20e372e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:巫女@桜 | 作成日時:2021年8月13日 0時