[銀魂]覚えていてね。[坂田銀時]

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屯所へと帰る途中、いろんな人の視線が私に刺さった。

いや、今までにも見られることは何度かあったがそれはいい意味で、だ。

なんか、今回は違う気がする。

…怪しんでるような、何かおかしなものを見るときの目だ。

私は下を向いて早足で屯所へと帰った。

ーーーーー
「ただいま、遅くなってごめんね。」

屯所につくと、門番に挨拶をして中に入った。

後ろからなにやら私を呼ぶ声が聞こえるが、鬼の副長と恐れられるあの人の説教ほど大事な用事ではないだろう。


「あの、すいません、副長…夜咲です…」

失礼しまーす、と恐る恐る障子を開けるとそこには誰も居なかった。

そっか、今は会議してるんだっけ。

会議室へと向かうために足の方向を変えた。

「ーーあり、」

すると、目の前には沖田が立っていた。

…え、会議は？とか思ったけど、こいつが会議に出るほど優秀ではない奴だと思い、すぐに納得した。

「ねえ、今日の会議の内容はなんだった？」

馬鹿ですかィ、俺が聞いてるわけねーだろィ

なんて、生意気な答えが返ってくるとばかり思っていた私は次の答えに驚いた。

「えーと…誰ですかィ？」

「…は？」

いやいやいや、何言ってんの沖田？！

「ちょ、どうしたの沖田？！
私だよ？！え、頭大丈夫？！」

無意識に沖田の肩を掴んで激しく揺さぶった。

嫌そうに顔を歪めて私を見る沖田。

ーーーねえ、嘘だよね？

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