検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:250,411 hit

ページ35

「…ん、」

目を開けると、そこは私の部屋。

簡素な部屋に似つかわしくない、窓から漏れる月の光に照らされて輝く銀髪。

________銀時?

そうか、これは夢なんだ。

あの夢の続きをみているんだ、きっと。

だったら今は、今だけは____

「銀時、」

あなたに触れても、いいよね?

まっすぐ伸ばした手で銀時の頬を触る。
夢にしてはやけにリアルで、ちゃんと触った感触も体温も感じた。

銀時は驚いたように目を見開いたまま私を見つめた。

そして優しく微笑んだ後、私の手をまた布団に戻した。

『おやすみ、A。』

その言葉にまた、安心して目を閉じた。


________________


目を開けたそいつは、俺を見たときに一筋の涙を流した。

その目から感じ取ったのは、悲しみなどの負の感情ではなく、『安心感』だった。

「ぎ、とき…」

掠れた声ではっきりと俺の名前を口にした。

そして右手で俺の頬を撫でた。

何故俺の名前を知っているのか、という疑問と謎の安心感に包まれた。

なんで俺は、此奴にこんな感情を持っているんだ?何者かも分からない、この女に。

そんなことを考えたりもしたけど、俺はその女の手を掴むと少し笑った。

「おやすみ、『A』。」

そう呟いた瞬間、俺の意識はぷつりと切れた。

咄嗟に出たこの名前は、果たして誰の名前なのだろうか。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
282人がお気に入り
設定タグ:シリアス , 銀魂 , 巫女@桜
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふー - 面白いです!更新頑張って下さい!後名前変換が途中で出来ていないところがあります。面白いので期待しています!これからも頑張って下さい! (2017年12月30日 17時) (レス) id: edcc26f827 (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 塩さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年12月24日 17時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 先がとっても気になります!更新楽しみにしてます! (2017年12月23日 21時) (レス) id: 96f7dda77e (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 金太郎さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月26日 7時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
金太郎(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください(^-^) (2017年11月26日 6時) (レス) id: 5319d2ceb9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:巫女@桜 | 作成日時:2017年4月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。