[銀魂]覚えていてね。[坂田銀時]

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気がつくと、私はとっても暖かい場所に居た。

『ふふっ、兄様っ！』

『おっ、と…走るなよ、転ぶだろ？』

肩までの黒髪で、薄いピンクの着物を着てはしゃいでいる少女と、同じく黒髪で、青の着物を着た整った顔立ちの少年。

2人は庭で遊んでいた。

それを見つめるは、その2人の両親。

＿＿＿＿とても、幸せな家族。

何不自由なく、楽しく暮らしているような。


すると、ぱっと場面が変わりそこは憎いくらいに綺麗な星たちが輝いていた。

何も喋れず、動くことすらできない私の前には女の人が血を流して倒れていた。

そこにさっきの少女が走ってくる。

『…母様…？ねえ、母様！！』

『××っ！！』

少年が少女を抱きしめて、女の人を見させないようにしていた。

『…父様は？』

『あの人は…知らねぇよ。』

少年の目付きが、鋭くなる。

まるで何かを恨むような、酷い怒りを感じた。

『いいか、あの人のことはもう忘れろ。
兄様と2人で、逃げよう。こんなとこ、居たら駄目になる。』


また場面が変わり、さっきと同じような星空。

『あぁっ…××…！』

『父様！』

少女は成長し、年齢は12歳くらいだろうか。

なんの疑いもなく父様、と呼んだ男の方へ走って行った。

その瞬間、その男は注射器のようなものを少女に刺した。

ぐったりと力なく倒れこむ少女。

『っ、《A》！！』


＿＿＿＿これは、私の話。

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