・ ページ24
｢＿＿＿＿っ、！！｣
目を開けると、そこは見慣れた天井。
上半身だけ起こして見渡せば、そこは確かに俺の部屋だった。
…あれ、俺は確かさっきまでお咲の団子屋でサボってたはず…。何でこんな所にいるんだ？
《ガラッ》
｢起きたか、総悟。｣
｢寝起きで一番最初に見る顔が土方さんかィ。
最悪でさァ。｣
舌打ちをかましてそう言えば、土方さんは青筋を浮かべた。
気持ちを落ち着かせるためか、一度深呼吸をしてから俺の横に座った。
｢＿＿＿＿お前、《店で急に倒れた》らしいな。大丈夫か？｣
…あれ、そうだったか？
未だに機能しない脳を必死に動かし思い出す。
俺は、お咲の店で何を話していたのか。
…嗚呼、そうだ。夢香さんの話をしていたのだ。
朝明夢香さん。俺の上司にあたる人で、俺が尊敬する人でもある。
けど、最近何かが可笑しい。
俺が本当に尊敬するのは、この人だったのかと思うときがある。
この人は俺を、とても甘やかしてくれる。
仕事とかも、言えばやってくれるし。
だが、副長補佐官と言う役職についているのに刀が触れない。
前に一度持たせてみたところ、『私には無理だよ！！怖いもんっ！』と涙目になって訴えてきたのでそれ以来刀は持っていない。
まあ、まとめると『俺がこの人を尊敬する理由がない』のだ。
おかしな話だ。俺が尊敬していると思っているのに、その理由が見当たらないなんて。
俺がどんなにうまくサボっても直ぐにそれがバレてしまう。
飴と鞭の使い分けが上手い。
そして、誰よりも努力を惜しまない人。
俺が尊敬するのは、そんな人だ。
…あれ、これは誰のことだっけ。
さっきの夢にも出てきてた人。
でも、思い出せない。
自分は確かにその人を知っているはずなのに、その人の名前を呼んでいたのに。
『沖田、ちゃんと仕事してから甘味処行こうよ。ね？』
この人は、誰だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふー - 面白いです！更新頑張って下さい！後名前変換が途中で出来ていないところがあります。面白いので期待しています！これからも頑張って下さい！ (2017年12月30日 17時) (
レス) id: edcc26f827 (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 塩さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - 先がとっても気になります！更新楽しみにしてます！ (2017年12月23日 21時) (レス) id: 96f7dda77e (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 金太郎さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年11月26日 7時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
金太郎(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください(^-^) (2017年11月26日 6時) (レス) id: 5319d2ceb9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：巫女@桜 | 作成日時：2017年4月9日 22時
